広瀬隆学習会「福島原発事故の本質」〜今そこにある危険〜が、7月2日いわき市労働福祉会館で開かれ、会場いっぱいの市民が参加しました。

広瀬さんの講演、いわきでは福島第一原発3号機へのMOX燃料の原子炉装荷が目前の、昨年8月1日「福島を核のごみ捨て場にするな!やめよう!プルサーマル市民集会」以来です。広瀬さんは、子どもたちを守ろうと集団疎開を熱く訴え、わずか500ガルの地震動によって配管が破断し、水素爆発、メルトダウン、環境への放射能放出と進行した福島原発事故の真相を指摘しました。

福島県内の放射線被曝の現状と国・県の対応について、今後30年間の福島県の被曝調査は県民の命を守るためなのか、調査データを得るためなのか、県民はモルモットにされようとしていると。

とりわけ、福島県の放射線健康リスク管理アドバイザーに任命された山下俊一氏や神谷氏等の福島県民の大量被曝に果たした犯罪的役割を指摘し、近く東京地検に告発するとおっしゃっておりました。

欧州放射線リスク委員会(ECRR)が評価している福島県から東日本のがんリスクを取りあげ、子どもたちの集団疎開の必要性を訴えられました。

MOX燃料を装荷した福島第一原発3号機は、核爆発を思わせる火柱を挙げて爆発しました。メルトダウンした原子炉内のMOX燃料。放射性物質が環境に飛散し、土壌調査の結果、プルトニウムが原発の敷地境界を超えて発見されています。原子炉で何が起きたのか、事故の本質は何か、現状、そして収束の道はあるのか?既にメルトダウン、メルトスルーして飴のようになっている核燃料が今後どうなるのか、再び、水素爆発や水蒸気爆発の可能性があるのか、現実の厳しい見方を示しました。