いわき市は、学校給食及びスクールランチで使用する食材の放射性物質の検査を、平南部、小名浜、常磐給食共同調理場の3施設で、1月10日から、全給食施設等で使用する食材の中から使用量や産地等を踏まえて、各施設から5〜6品目程度検査しています。そこで、本日、小名浜給食共同調理場に伺って、実情をみて参りました。
小名浜給食共同調理場では、震災前は、19校320クラス分の給食を調理していましたが、被災して使用不可能な施設の調理分に対応して現在は、小名浜給調、田人給調、川辺小学校のあわせて22校360クラス分の給食を調理しています。
小名浜給調の2階に整備された検査施設に配備された検査機器は、テクノエーピー社製の放射能測定装置、TS150Bベクレルモニターです。測定核種は、放射性ヨウ素131、放射性セシウム134、放射性セシウム137、測定下限値は各20ベクレル/kgという説明でした。
係員は3名で対応しており、検査方法の基本は、給食等の提供日前日までに1kgの食材を簡易放射能測定器により10分間測定するものです。検査結果は、給食等施設の実施校にお知らせしたうえ、市のホームページで公表しており、測定値が1核種でも測定下限値を超えた場合は、その食材は使用しません。
本日は、明日の献立、五目スープと肉じゃがに使用する、北海道産のタマネギ、愛知県産のハクサイ、高知県産のショウガなどの検体を測定していました。明日のメニューの全食材数は30品目、そのうちの5品目の測定でした。ちなみに、ごはん用のお米は、北海道産の「ななつぼし」でした。
議会報告会では、食材の全品検査の要望が市民からも寄せられております。今後、全品目の検査が可能となる測定器の整備導入をさらに働きかけていきたいと思います。