イラストブック 放射線になんか、まけないぞ!
2012年 01月 26日
「私たちは、何に、どう気をつけて、生活していけばいいの?──子ども自身が学べる日々の注意点と、放射線の基礎知識。大人も迷う除染の進め方や「数値」とのつきあい方。子どもと大人が一緒に学べる、みんなで考えるための本。」と紹介されている。早速読んでみたが、子どもたちにも大人にもわかりやすい、入門書となっている。お手に取って、ぜひご覧いただきたい。
B5変判・並製 48ページ、本体1200円+税。
■おもな目次
原発の事故は、どんなふうにおこったの?
◆放射線のことをもっと知ろう
目に見えない、ふしぎな光のようなもの
放射線を出す、とても小さな「つぶ」のこと
からだにあびると、どうなるの?
病気みたいに、人にうつるの?
◆放射線とわたしたち
放射性物質は、どんなふうに広がったの?
いまは、どこにあるの?
放射線は、ずっと出ているの?
どうやってはかるの?
「外部被ばく」と「内部被ばく」って?
◆みんなが元気でいるためのこと
外で気をつけること
気をつける場所/防ぎかた
食べものに気をつけるのは、なぜ?
いつまで気をつければいいの?
◆放射線に負けないぞ
まちをまもる大人たち
学校のこと
おうちのこと
◆みんなで考えること
どうして、みんなで考えるの?
どうやって話し合えばいい?
話し合いを広げていこう
■著者紹介
木村真三(きむら・しんぞう)
科学者(放射線衛生学)。1967年生まれ。福島第一原発事故がおきたすぐあとから、福島県で放射能汚染の調査を行う。そのようすを放映したNHK・ETV特集「ネットワークで作る放射能汚染地図」が大きな話題をよぶ。同時に、チェルノブイリの調査もつづけている。
だれもが放射線から身を守れるようになるため、市民科学者養成講座や、子どものための「キュリー学園」を福島県内で開催している。朝日新聞連載「プロメテウスの罠」でも活動と経歴が紹介された。獨協医科大学準教授。
坂内智之(ばんない・ともゆき)
福島県内の小学校教諭。1968年生まれ。教室の子どもたちがチームとして学びあい、育ちあう授業をしている。最近では、日本全国や世界各地の教室と教室とをインターネットで結んで、学習方法の共有化や子どものがわからの授業改革をめざす「子ども未来プロジェクト」も進めている。
柚木ミサト(ゆぎ・みさと)
画家、イラストレーター。企業ポスターなどの仕事を中心に、オフィスや店舗のディスプレイ・デザインも手がける。目に見えない放射性物質の危険性を表現した「あかいつぶつぶの絵」シリーズは、全国で話題をよび、とくに子どもをもつ女性たちの活動を支えている。個展、グループ展多数。