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PTA有志が汚染対策で要望

いわき市立平第四小学校のPTA会長さんら市内小学校保護者有志のみなさんが、22日、教育委員会に対して「放射能汚染対策に関する要望書」を提出しました。8人の代表者が渡辺市教育部長に要望書を手渡し、1時間を超える話し合いを行いました。
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要望は、空間線量が比較的高くなくても、土壌検査で高い数値が確認された平第四小学校の校庭などは、放射性物質が付着した砂埃の吸引を防ぐため「校庭の全表土除去」、プールの除染状況と今後の対応を求める「プールの除染」、保護者児童の不安軽減のため事前に各家庭に「 除染等に関する情報の通知」などです。
これに対し、渡辺市教育部長は「毎時0.3μSvの施設の除染を終えたが、今後モニタリングを行った上で、毎時0.23μSv以上の施設の除染を実施する」「プール水は16.7bq/kgの検出限界値以下のNDだった。その上で、水利関係者や行政区長さんらに報告しながら水を抜き、そこに溜まった汚泥は回収し敷地内に埋め立てている」「 除染等に関する情報などは各家庭に通知されるように学校長に連絡する」とのべました。

*要望書は以下の通りです。
放射能汚染対策に関する要望書

 日頃より、いわき市の子どもたちの健やかな成長のための環境づくりにご尽力いただき、また、福島第一原発の事故後も、学校給食等における放射性物質検査や学校等の施設における空間放射線量の測定等の対応を進めてくださっていることに感謝いたします。
 いわき市は、福島市、郡山市と比較すれば、空間放射線量は低く、その点で安心する方もいます。しかし、だからといって原発事故前の状態に戻っているわけではなく、当市における線量であっても、低線量被ばく等による健康への影響が懸念されます。このような不確実な状況の中で、通常通りの教育活動や生活を送ることに、子どもを持つ親として不安を感じずにはいられません。
放射線をどこまで許容できるかについては、専門家でも意見が分かれるところではありますが、子どもへの健康被害が出てからでは取り返しがつきません。また、放射線による被ばくの影響はすぐには現れません。避けられる手段があるなら、あらゆる手を講じるべきです。
未来ある子どもたちのために、今後もいわき市に、的確な対策を実施していただきたく、次の項目について要望をするものです。

1 校庭の全表土除去
空間線量は、それほど高くなくても、土壌検査で高い汚染が確認されており、放射性物質が付着した砂埃を吸引したりすることを防ぐため、今からでも校庭の全表土を除去していただきたい。
 
2 プールの除染
現在の小中学校のプールの状況を説明するとともに、今後どのような形でプールの授業を行うのか、また、除染が必要な場合は、その除染方法等を教えていただきたい。

3 除染等に関する情報の通知
除染等に関する作業は、保護者児童の不安を軽減する意味でも事前に各家庭にお知らせしていただきたい。

平成24年3月22日
市内小学校保護者有志一同
by kazu1206k | 2012-03-22 21:04 | 地域 | Comments(0)