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校庭表土除去、プール除染の回答

いわき市立平第四小学校のPTA会長さんら市内小学校保護者有志のみなさんは、『低線量被ばく等による健康への影響が懸念される』『未来ある子どもたちのために、今後もいわき市に、的確な対策を実施していただきた』いとして、空間線量が比較的高くなくても土壌検査で高い数値がでた平第四小学校の校庭は、放射性物質が付着した砂埃の吸引を防ぐため「校庭の全表土除去」、プールの除染と今後の対応を求める「プールの除染」、保護者児童の不安軽減のため事前に各家庭に「 除染等に関する情報の通知」などを求めて、3月22日教育委員会に『放射能汚染対策に関する要望書』を提出しました。提出時の渡辺市教育部長の回答を踏まえて、4月26日、市教育委員会保健体育課からの回答がありました。

●要望と回答は、以下の通りです。

1 校庭の全表土除去
空間線量は、それほど高くなくても、土壌検査で高い汚染が確認されており、放射性物質が付着した砂埃を吸引したりすることを防ぐため、今からでも校庭の全表土を除去していただきたい。

・回答
 市除染実施計画、環境省除染関係ガイドライン等に基づき、4月20日から詳細モニタリングを実施しており、その中でも防砂ネットを設置している学校を優先して実施することとし、この結果を受け、除染すべき場所を明確にし、5月下旬頃から除染を実施する計画である。
(*注:詳細モニタリングは、10mメッシュで、30人体制で実施の予定。防砂ネットの交換は5月下旬頃から実施予定)
 
2 プールの除染
現在の小中学校のプールの状況を説明するとともに、今後どのような形でプールの授業を行うのか、また、除染が必要な場合は、その除染方法等を教えていただきたい。

・回答
 平成23年度は、東京電力福島第一原子力発電所の事故を受け、5月下旬に学校等プールを使用しないこととし、7月から12月にかけて、プール水やプール水槽底面の砂等の放射能測定等を行なった。
 その後2月中旬から3月下旬にかけて、プール水の排水及び清掃を行い、プール水の放射能測定を行なった。
 なお、プール清掃によって除去した砂等は、独立行政法人日本原子力研究開発機構福島支援本部作成の「学校プール水の除染の手引き」を参考に、学校敷地内に保管している。
 今年度のプール使用については、4月12日付で、福島県教育委員会を通じて文部科学省から「プール使用の考え方」の通知があり、本市においては、この内容を踏まえて、判断していくこととしている。
 また、水泳の授業の実施にあたっては、現在のプール水を排水後、学校において教職員及び保護者の協力を得ながら、プール水槽及びプールサイド、平成23年度に業者による清掃又は除染が行なわれなかった場所を清掃し、プールに注水後、改めてプール水のモニタリングを行い、国が示した考え方を充足していることを確認した上で、実施するものとする。
 プール水のモニタリングについては、今後、示される県の指針を踏まえることとするが、現状においては、プールへの注水後、授業開始前及び夏休み後の授業開始前に実施するものとする。
 プールサイドについては、引き続き、モニタリング調査を行うこととするが、詳細は、今後、県から示される指針に従って対応することとする。
 プール水のモニタリングにより、10bq/kgを超える放射性セシウムが検出された場合又は、プールサイドのモニタリングにより、学校内の他の場所と傾向が異なる高い値を示した場合は、原因を検討し、清掃等の除染を行うこととし、それらが解決するまでは、プールの使用は中止することとする。

[国が示した考え方]
・使用する水道水の放射能濃度 セシウム 10bq/kg
・プール水のモニタリングの実施
・プールサイドの放射線量測定
・プールの清掃は児童生徒等に実施させない
・プール水の放射能検出やプールサイドが高い値の場合の除染等の措置

[参考]
・飲料水の新規制値    セシウム 10bq/kg 
・昨年度の水浴場の暫定値 セシウム 50bq/ℓ  ヨウ素 30bq/ℓ


3 除染等に関する情報の通知
除染等に関する作業は、保護者児童の不安を軽減する意味でも事前に各家庭にお知らせしていただきたい。

・回答
 除染等に関する情報については、学校を通じて、保護者の皆さんにお知らせするよう、徹底して参りたい。
by kazu1206k | 2012-04-27 16:41 | 議会 | Comments(0)

佐藤かずよし


by kazu1206k