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人間の再生をめざして1,324人告訴

福島原発震災から1年3ヶ月の今日2012年6月11日、3月16日に発足した福島原発告訴団の1,324人が福島地方検察庁に、勝俣恒久東京電力会長、清水正孝東京電力前社長、班目春樹原子力安全委員会委員長ら幹部計33人を、東京電力福島第1原発事故による被曝の被害による業務上過失致傷などの容疑で告訴状を、また避難中になくなった双葉病院の患者さん、原発内での作業中に亡くなった労働者や被ばくしたりした人について、業務上過失致死傷の疑いで告発状を提出しました 。
東京電力や国は、地震国日本で原発を運転するに当たり、事故の予防措置を怠り、福島第1原発を襲う津波の危険性がたびたび有識者から指摘されていたにもかかわらず、今回の事故を発生させ、緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(SPEEDI)の情報も公開せず「安全」と虚偽の説明を繰り返し、住民の避難を遅らせ被曝の被害を拡大させた責任を問うものです。
福島原発事故の責任を問う告訴は、わたしたち一人一人の人間としての再生をめざす一歩であり、福島の真の再生を勝ちろとうとする試みのひとつであると確信します。
告訴団と弁護団は秋10月の第2次告訴に向けて、福島県内はもとより全国に告訴人の輪を拡大して行く告訴運動の推進を呼びかけました。
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「福島原発告訴団」告訴声明  2012年6月11日

今日、私たち1324人の福島県民は、福島地方検察庁に
「福島原発事故の責任を問う」告訴を行ないました。
事故により、日常を奪われ、
人権を踏みにじられた者たちが
力をひとつに合わせ、怒りの声を上げました。
告訴へと一歩踏み出すことはとても勇気のいることでした。
人を罪に問うことは、
私たち自身の生き方を問うことでもありました。
しかし、この意味は深いと思うのです。
・この国に生きるひとりひとりが大切にされず、
だれかの犠牲を強いる社会を問うこと
・事故により分断され、引き裂かれた私たちが
再びつながり、そして輪をひろげること。
・傷つき、絶望の中にある被害者が力と尊厳を取り戻すこと
それが、子どもたち、若い人々への責任を果たすことだと思うのです。
声を出せない人々や生き物たちと共に在りながら,
世界を変えるのは私たちひとりひとり。
決してバラバラにされず、
つながりあうことを力とし、
怯むことなくこの事故の責任を問い続けていきます。

「福島原発告訴団」告訴人一同
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武藤類子告訴団長が力強く告訴に向けてあいさつ。
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告訴団長、副団長、河合弘之弁護士、保田行雄弁護士を先頭に約200名が福島地方検察庁に集合。
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午後1時30分、5名の代表団が福島地方検察庁の刑事捜査部の主席、統括捜査官ら4名に告訴・告発状を提出し、地検側から預り書を受け取り報告。
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福島地方検察庁の預り書。
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午後2時30分からの記者会見は予定の時間をオーバーして1時間に及んだ。
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告訴報告集会には約230名が参加。告訴への思いを福島県内各地から駆けつけた告訴人が切々と訴え、取り返しのつかない、ひとり一人の被害が語られると会場からは涙とともに大きな共感の渦が巻き起こった。
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by kazu1206k | 2012-06-11 23:00 | 脱原発 | Comments(0)