人間の再生をめざして1,324人告訴
2012年 06月 11日
東京電力や国は、地震国日本で原発を運転するに当たり、事故の予防措置を怠り、福島第1原発を襲う津波の危険性がたびたび有識者から指摘されていたにもかかわらず、今回の事故を発生させ、緊急時迅速放射能影響予測ネットワークシステム(SPEEDI)の情報も公開せず「安全」と虚偽の説明を繰り返し、住民の避難を遅らせ被曝の被害を拡大させた責任を問うものです。
福島原発事故の責任を問う告訴は、わたしたち一人一人の人間としての再生をめざす一歩であり、福島の真の再生を勝ちろとうとする試みのひとつであると確信します。
告訴団と弁護団は秋10月の第2次告訴に向けて、福島県内はもとより全国に告訴人の輪を拡大して行く告訴運動の推進を呼びかけました。

今日、私たち1324人の福島県民は、福島地方検察庁に
「福島原発事故の責任を問う」告訴を行ないました。
事故により、日常を奪われ、
人権を踏みにじられた者たちが
力をひとつに合わせ、怒りの声を上げました。
告訴へと一歩踏み出すことはとても勇気のいることでした。
人を罪に問うことは、
私たち自身の生き方を問うことでもありました。
しかし、この意味は深いと思うのです。
・この国に生きるひとりひとりが大切にされず、
だれかの犠牲を強いる社会を問うこと
・事故により分断され、引き裂かれた私たちが
再びつながり、そして輪をひろげること。
・傷つき、絶望の中にある被害者が力と尊厳を取り戻すこと
それが、子どもたち、若い人々への責任を果たすことだと思うのです。
声を出せない人々や生き物たちと共に在りながら,
世界を変えるのは私たちひとりひとり。
決してバラバラにされず、
つながりあうことを力とし、
怯むことなくこの事故の責任を問い続けていきます。
「福島原発告訴団」告訴人一同






