大飯原発再稼働反対の決議案提出
2012年 06月 21日
〔提案理由〕
福島原発事故によって未曾有の被害を受け、現在も16万人もが故郷を追われ避難しているという悲惨な状況の中で、安全確認を後回し、再稼働をしようとする政府に対し、原発事故被害者住民として、このような事態を二度と繰り返さないためにも抗議の意思を示すため、本決議案を提案するものである。
●関西電力大飯原発3号機と4号機の再稼働に反対する決議案
巨大地震・津波と福島第一原発事故が複合した災害が発生してから1年3カ月が経過した。本市も放射性物質の拡散により市民は不安と怒り、精神的苦痛を抱えて生活している。
東京電力福島第一原子力発電所事故により我が国の原子力に対する安全神話は完全に崩壊した。
政府の東京電力福島第一原子力発電所における事故調査・検証委員会及び国会の東京電力福島第一原子力発電所事故調査委員会の最終報告もなく、今回の事故の収束も見通せない状況である。
福島第一原子力発電所事故の原因究明も終わらず、原発事故が発生した場合の住民避難計画や新たな原子力規制機関の設置による安全確保も担保されていない現段階において、福島原発事故の悲惨な経験を全く無視するような国の判断は時期尚早である。
よって、本議会は関西電力大飯原発3号機・4号機の再稼働を容認することは出来ない。
以上、決議する。
平成24年6月28日 い わ き 市 議 会
※いわき市議会は現員34名。
会派は、いわき市議会創世会7名、いわき市議会志道会9名(自民系)、いわき市議会政新会7名(自民系)、日本共産党いわき市議団4名、いわき市議会つつじの会3名(連合系)、いわき市議会公明党2名、いわき市議会改革の会1名(自民系)