ウクライナ調査報告ー7食品汚染測定器
2012年 06月 26日

●キエフ
・開発中の食品汚染計の視察 ・ウクライナ地球科学研究所
(説明者)ウクライナ科学アカデミー会員
キエフ工業大学教授 ユーリー・ザヴォローノフさん

・ウクライナ地球科学研究所は、チェルノブイリ事故発生後、様々な問題に取り組む国立の研究機関のひとつ。国家レベル、アカデミーレベルなど様々な団体が訪問している。
・私は、1986年4月16日のチェルノブイリ事故発生後、26年間、線量計の開発と除染作業に捧げてきた。国家プログラムによるホールボディカウンターや食品用線量計の開発、上空そして地上での線量測定、土壌や家畜、水の除染作業など。

・今回の食品汚染測定器「Food light」の開発は、木村真三さんの発議でのプロジェクト。これまでもセミパラチンスクや米国で使用の測定機器の開発を行ってきた。
・チェルノブイリ事故後、人体への影響を最小化する目的で対応してきた。この対策本部の本部長がウクライナ科学アカデミーのレフシェンコ。
・これまで、事故処理作業の全ての仕事を行ってきた。4号炉爆発に伴う、全世界の放射能汚染。その汚染は不均一でまだらだった。

・人の体内の被曝について、内部被曝線量測定装置「スクリーナー」(イス型ホールボディカウンター)で3〜4分で測定できる。1,000以上の測定所を開設した。


・21年間で35,000人の子どもの保養にもかかわってきた。
・原子力ロビーの意見には組しない。微量放射線の影響を肯定する。特に妊婦の胎児への影響がある。
・家畜の牛の汚染は、非汚染地域で3〜4月生活すると汚染がなくなる。
