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いわき市民が鮫川村焼却施設で要望

 12月10日、いわき市内の市民グループ「いわきの未来をつくる市民の会」「いわき母笑みネットワーク」「いわきアクション!ママの会」「いわきを変えるゾ市民の会」などの代表約25名が、いわき市役所を訪れて、『福島県鮫川村焼却炉建設工事について』のいわき市長宛要望書を鈴木生活環境部長に手渡しました。
 お子さんを抱いて参加したお母さんはじめ市民の皆さんからは、「水は命のみなもとです」「市民の生命・健康を守るために予防原則に立った厳しい姿勢を求めます」など、『市民の生命・健康を守るため、鮫川村での焼却炉建設工事を中止するよう、環境省及び鮫川村に強く要請すること、焼却によって、環境に放射性物質が放出されないかどうか、いわき市としてきちんと確認作業を行うことを求める』と口々に訴えました。いわき市議会創世会からも4名が同席しました。以下、要望書の内容をご紹介します。
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いわき市長  渡辺 敬夫 様 

 要 望 書(福島県鮫川村焼却炉建設工事について)
                          平成24年12月10日

(要旨)
1、 鮫川村での焼却炉建設工事を中止するよう、環境省及び鮫川村に強く要請すること。
2、 焼却によって、環境に放射性物質が放出されないかどうか、いわき市としてきちんと確認作業を行うこと。

(理由)
平成24年12月3日開催のいわき市議会の一般質問において、福島県鮫川村青生野地区での放射性物質を含む農林業系副産物の焼却実証実験についてのいわき市の対応について質問が出た(注1)。これに対し、副市長は、11月12日に鮫川村よりいわき市に対して工事計画の通知があり、その後、いわき市職員が現地調査をしたところ、焼却炉はいわき市の水源である四時川流域にはなかったことを確認した旨答弁している。
しかし、11月30日に鮫川村の現地調査を行った議員は、11月15日に着工された焼却炉の裏側に、四時川へ流れ込む沢があることを現認し、本会議においても明らかにされている。
鮫川村で8000Bq/kg以上という高濃度の放射性物質を含む指定放射性廃棄物が焼却されると、いわき市の水源が汚染され、ひいではいわき市民の健康が害される危険性がある。
焼却炉は南部清掃センターのバグフィルターと同様のフィルターを設置するとのことだが、このフィルターですべての放射性物質の飛散を防止できるかについては異論もある。また、水源汚染の危険を伴う焼却炉建設が、いわき市に対する通知後僅か3日後に着工していることも見過ごすことができない。いわき市民の健康を害する危険性のある重要な焼却炉建設が、市民の合意なしに進められることは、許されることではない。
いわき市は国や鮫川村に対し、空間放射線量の数値や非常時の情報提供を求めていくとしている。しかし、焼却が始まってからでは遅すぎるのである。すでに塙町では危機感を持った住民による焼却炉建設反対運動が展開されている(注2)。
水は命の源である。わたしたちは昨年の過酷な原発事故において、自然環境へ一度放射性物質がばら撒かれれば取り返しのつかない汚染を招くということを身をもって学んだ。市民の生命・健康を守るためには予防原則に立った厳しい姿勢が求められる。
よって、わたしたちはいわき市民の生命・健康を守るため、鮫川村での焼却炉建設工事を中止するよう、環境省及び鮫川村に強く要請すること及び、焼却によって、環境に放射性物質が放出されないかどうか、いわき市としてきちんと確認作業を行うことを求めるものである。

注1 平成24年いわき市議会11月定例会 市政一般に対する質問通告表 4頁
注2 平成24年11月25日付東京新聞掲載記事(別紙添付)

以上

<要望団体・個人>
いわきを変えるゾ市民の会(いわき市)
いわきアクション!ママの会(いわき市)
いわき母笑みネットワーク(いわき市)
いわきの未来をつくる市民の会(いわき市)
 ほか130個人(いわき市民)
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by kazu1206k | 2012-12-10 16:03 | 環境保護 | Comments(0)

佐藤かずよし


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