2012年大晦日、福島原発震災2年
2012年 12月 31日

2012年がまもなく終わるが、政府による福島原発事故の非常事態宣言は依然として発令されたままだ。東京電力の発表でも毎時1000万ベクレル、毎日2億4000万ベクレルというダスト濃度の放射性物質が環境中に放出されている。
原発安全神話から放射能安全論への轟々たる流れがつくられた。
国や県は低線量被曝地域での居住を奨励し、「子どもの甲状腺がんは原発事故由来ではない」と先見的に否定する山下福島医大副学長らの県民健康管理調査は、県民のがん等疾病の未然防止を目的としていない。
避難指示解除準備区域等への帰還が奨励され、原子力ムラを支える1兆円もの除染マネーが投入されるものの住民の財物保障は遅々として進まない。政府の棄民政策、福島県の県民留置政策が続いている。
原発推進の阿倍自民党が政権に復帰して、原発再稼動、新増設、核燃料サイクルの護持、脱原発の停止など、国民の意思と乖離した政策展開を公言してはばからないところとなった。
福島原発震災のただ中にあって、いのちを大切にしない経済人、政治家、マスコミ人、学者文化人、原子力ムラが息を吹き返し跋扈している様は、世界からみると異様な光景だ。
福島原発震災で被災し、放射線で被曝した市民は、言いようのない悔しさと不安、憤懣を腹の底に持ちながら、じっと耐えてきたのだ。
しかし、福島原発告訴団など「東北の鬼」の胎動も始まった。
年の瀬大晦日、福島原発震災で被災し放射線で被曝した市民のみなさま、今年も一年ほんとうにお疲れさまでした。ごくろうさまでした。
わたくしもみなさまからご支援と元気を頂き、今年も1年間活動を継続することができました。ただただ感謝です。ほんとうにありがとうございました。
また、ブログをご愛読頂きまして、ほんとうにありがとうございました。
年末年始、英気を養い、困難な年月に備えましょう。