広島と岡山に伺います
2013年 01月 16日
3.11から1年10ヶ月を経過、福島原発震災は全国的に風化が進み、福島に住む被災者は疲弊しています。政府による福島原発事故の非常事態宣言は発令されたままであり、東京電力発表でも毎時1000万ベクレル、毎日2億4000万ベクレルという放射性物質が環境中に放出されています。
原発安全神話から放射能安全論への轟々たる流れのなかで、国や県による低線量被曝地域での居住奨励、がん等疾病の未然防止を目的としない山下福島医大副学長らの県民健康管理調査、避難指示解除準備区域等への帰還奨励、原子力ムラを支える1兆円もの除染マネーの投入と不正除染の蔓延、進まない住民の財物保障など、政府の棄民政策、福島県の県民留置政策が続いています。
福島原発震災のただ中にあって、国民の意思と乖離した政策展開を公言してはばからない原発推進の阿倍自民党が政権復帰し、いのちを大切にしない経済人、政治家、マスコミ人、学者文化人、原子力ムラが息を吹き返し跋扈している様は、世界からみると異様な光景です。
福島原発震災で被災し、放射線で被曝した市民は、言いようのない悔しさと不安、憤懣を腹の底に持ちながら、じっと耐えてきましたが、福島原発告訴団など「東北の鬼」の胎動も始まっています。
今週末、18日広島、19日岡山に伺い、お話をします。
以下、主催者の呼びかけを掲載します。
●18日広島
佐藤和良さんを囲む会 福島の現状と課題 ~ 福島第1原発事故は何も終わっていない ~
新しい年を迎えました。今年の3月11日で東日本大震災とそれに伴う福島第1原子力発電所 の事故から2年が経とうとしてます。2011年12月に、「終息宣言」が出されましたが、福島第1原発の事故は何も解決しておらず、福島 の中では安全キャンペーンが張り巡らされ、「復興」という言葉の元で、放射能の被害については矮小化されています。
そのような中で、今回の事故に対して、誰も刑事責任に問われていないことにより事実が明ら かにされていないことに対し、2012年6月11日に福島原発告訴団が東京電力や政府関係者などを刑事告発し、11月15日には全国から も告訴・告発人が加わり、第2次提訴が行われました。福島原尾圧に対し、厳正な捜査と起訴を求めるための全国署名も始まりました。
また、「いわき放射能市民測定室たらちね」では、福島県内の土壌やそこでとれた農作物や 水産物などの測定を行い、内部被曝を少しでも抑えるための取り組みを続けています。
それらの活動にかかわっておられる佐藤和良さんが広島に来られることになりました。佐藤 和良さんは、2011年8月6日に広島に来て、福島の現状をお話くださいました。そして、今回、それから約1年半たった今の福島の現状と 私たちがむきあわなければならない課題についてお話しいただきたいと思います。
差し迫ったご案内ではありますが、ふるってご参加ださい。
日時:2012年1月18日(金)18:30~20:30
場所:原爆資料館地下会議室1
お話:佐藤和良さん(いわき市議会議員、いわき放射能市民測定室たらちね理事、福島原発告訴団副団長、脱原発福島ネットワーク)
内容:佐藤和良さんのお話、いわき放射能市民測定室の測定状況の報告、福島原発告訴・告発 の報告
参加費:500円
主催団体:佐藤和良さんを囲む会実行委員会
(呼びかけ団体:福島原発告訴団・中四国、原発・核兵器なしで暮らしたい人々、上関原発を 止めよう!広島ネットワーク、伊方原発の再稼働を許さない市民ネットワーク・広 島、福島の子どもたちを放射能から守ろう!ヒロシマ・キャンペーン)
お問い合わせ先:090-7540-0332(大月)
●19日岡山
