「やさしさマーク」、飲食店で初のオストメイト対応トイレ
2005年 12月 05日
実は、先日新聞を見ていると、「やさしさマーク取得、いわきのあめりか亭」「スロープやゆったりトイレ」の見だし。写真には笑顔の奥さんが写っているではありませんか。「身障者用に改装されたトイレ」のキャプション付です。「ハハーン、小池さんやったね」。手すり付のスロープや点字ブロック、車椅子が回転できるゆったりとした身障者用トイレ、チャイルドシートや折畳式ベッドを新設したほか、なんと、人工肛門などが洗浄できるオストメイト対応トイレを全国の飲食店で初めての作ってしまったんです。
オストメイトとは、直腸ガンなどで臓器に障害を負い手術によって、人工的に腹部へ人工肛門や人口膀胱の「排泄口」を造設した人のことで、国内で約20万から30万人の方がいるといわれます。オストメイトの人は、便や尿を溜めておく袋を腹部に装着していますので、一定時間ごとに排泄物を捨て、袋や腹部を洗浄する必要があるのです。このための設備を備えたトイレがオストメイト対応トイレという訳なのです。
小池さんは、来店されたお客様の不自由な状態を見かねて、お店の改修を決意したのだそうですが、なかなかできることではありません。 「やさしさマーク」は、福島県が人にやさしいまちづくり条例に基づいて、高齢者や障がい者をはじめすべての人が安心して利用できるよう配慮された建物に交付しているもの。11月7日現在で、医療施設や官公庁、社会福祉施設など317施設に交付されていますが、いわき市は26件の少なさ。県内でも飲食業はたった2件ですから、小池さんの意気込みがわかります。小池さんは、「障がい者が自由に利用できるオストメイト対応の公衆トイレを最低でも市内5~6箇所は必要です」と訴えていました。