福島の子どもの心のケア講演会
2013年 08月 11日
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ご案内
日時:2013年8月23日(金) 午後2:00会場 2:30開演~4:30終了
場所:北信カルバリー教会
(〒960-0116福島市宮代字大屋敷71-1 Eメールアドレス: bokukuba3@yahoo.co.jp
アクセス:最寄駅 JR東北本線 東福島駅 徒歩10分
日時:2013年8月25日(日) 午後2:00会場 2:30開演~4:30終了
場所:総合福祉保健センター
(いわき市内郷高坂町四方木田191・ 電話: 0246-27-8555; ファクス: 0246-27-8600)
アクセス:最寄駅JR内郷駅
参加費はいずれも:500円 (高校生以下無料)
主催:NPO法人いわき放射能市民測定室 Tarachine
共催:DAYS JAPAN / NPO法人「沖縄・球美の里」 / 北信カルバリー教会
予約・お問い合わせ:℡/fax 0246‐92‐2526 Eメール tarachine@bz04.plala.or.jp
◎参加希望の方は、faxかメールにてお申し込みをお願いいたします。
メールの件名を「講演会」とし、お申し込みをお願いいたします。
事故発生直後から現在にいたるまで、汚染地帯で暮らす子どもの環境は厳しさをますばかりです。
地域の復興に邁進する社会の中では、子どもたちの人権について語られることがありません。
人権の保護もなく、事故以来ずっと被曝被害の真っただ中に放り込まれ、子どもたちは自分自身の健康を守ることの自由すら確立できずに日々を送っています。
そして、放射能の汚染や分断に悩まされる地域の中で、子どもたちが何をみつめ、何を考えて過ごしているのか。
2年5ヶ月が過ぎた今、私たち大人は、そのことに目をむけ、考え、行動しなければなりません。
しかし、見えない、におわない、感じない、放射能による環境汚染からくる子どもの心のケアについての専門家は世界でも数が少なく、また、実際にその被害を受けた子どもたちと接している専門家はさらに少ないのが現状です。
そのような中、DAYS JAPANの協力で、チェルノブイリ事故から現在まで、ベラルーシで子どもの心のケアにあたっておられるエレーナ・トルスタヤ氏(国際サハロフ環境大学準教授)のお話を聞く機会を得ることができました。
ぜひ、この機会に、福島の子どもの心を守るための学びの時を過ごしたいと思います。
多くのみなさまのご参加をお待ちいたしております。
~DAYS JAPANからのメッセージ~
福島原発事故により、現在多くの人が精神的な不安を抱えています。
この過酷事故の影響を強く受けた福島県及び近隣の子どもたちと保護者の中には、精神的ケアを必要としている方々は少なくありません。
私たち月刊誌DAYS JAPANは募金によって、昨年7月から福島の子ども保養プロジェクト「沖縄・球美(くみ)の里」を立ち上げ、毎月子どもたちと保護者を受け入れてきました。
今、私たちは、放射能汚染地に住む母親たちの不安や、福島の子どもたちへの今後の精神的ケアという問題に直面しています。
この放射能にかかわる不安への対処という問題は、広島・長崎以来、チェルノブイリ原発事故の被災地以外には、世界でもほとんど経験がなく、専門家も不足しています。
そこでこのほど、チェルノブイリの子どもたちの精神的ケアに当たってきた心理学の専門家エレーナ・トルスタヤ准教授(国際サハロフ環境大学)を招へいして、講演会を催すことにしました。
福島の被災者の子どもに対する今後の精神的ケアのあり方を共に学び、考えていきませんか。
この講演会は、福島県や近隣の汚染地から避難されてきた方々や、関東のホットスポットにお住いの方々はもちろん心理学の専門家やセラピスト、医師、そういった分野で学ぶ学生の方々にも是非ご参加いただきたいと思っております。
エレーナ・トルスタヤ プロフィール
1955年4月29日生まれ。
1978年 ミンスク州立医学大学(小児科)を卒業し、5年間小児科医として勤務。
心理療法、内分泌学および医学リハビリを専門とし、チェルノブイリ事故後、汚染地域に住む人々の低線量被ばくの影響を調査。1992年博士号を取得。
1992〜1993年、ベラルーシ・サマリタン正統教会医療センター副所長として医療プロジェクトを立ち上げ、医学診療を担当。1993〜2003年、放射線医学・内分泌学臨床研究所にて勤務。日本にもNCC(日本キリスト教協議会)に招待され、広島で原爆被爆者支援の実態を調査したほか数度来日している。
ナジェジダ(希望21。日本のチェルノブイリこども基金―広河隆一が1991年に設立し代表となるーがドイツ、ベラルーシとともに創設期から大きな支援を行ってきた)に、1993年からナジェジダで、心理学専門家 として携わった。
この放射線医学・内分泌学臨床研究所の目的は「リハビリと健康づくり」と名づけられ、チェルノブイリ事故による被害住民のリハビリと健康づくりを効果的にするため、医学・心理学的側面からの研究を行うことである。
1997年に、日本のチェルノブイリこども基金が招待した86人の甲状腺ガンの小児・青年グループとナジェジダで生活を共にした。これ以降、甲状腺がんの子どもたちの心理的研究とケアを行う。
1998年より、国際州立サハロフ環境大学で環境医学と放射線生物学にて准教授に就任。
チェルノブイリ原子力発電所の災害の影響を専門とした80の科学的論文があり、チェルノブイリ災害の健康と心理的側面の影響と、心理面を含むリハビリを専門とした国際科学会議や実務的な協議に携わってきた。
死亡した息子の未亡人(義理の娘)は1986年8月にベラルーシの汚染地ゴメリで生まれている。