旧盆の入りを控え、8月12日楢葉町を訪問。JR常磐線竜田駅も来春再開との報もあるが、除染車両が行き来する町内に、除染後の黒いフレコンパックがうずたかく積まれ、変わり果てた美田の光景には胸が痛む。
3.11原発震災後立ち入れなかった我が祖先の墓所。昨年8月10日、楢葉町の警戒区域が立ち入り可能な「避難指示解除準備区域」になって以来、盆、秋の彼岸、暮れに墓参しているが、墓地内の多くの墓石は依然倒壊したまま。父母、兄たちはじめ祖先の霊の墓所を清め、盆迎えの準備した。
旧盆の入りの13日は、朝から夕方まで、亡き人々を忍ぶ新盆まわり。3.11原発震災から2年5カ月、今年は昨年よりも3割程多い新盆の軒数。生前の故人のお話、そして9月8日実施の市長選の話題などを多く聴く。
午後6時近く、町内の金光寺に義父母の墓参。帰宅して、迎え火を焚いた。
14日も朝から新盆まわり。夕方、東日本大震災の津波被害地区である江名地区へ。江名漁港広場で午後5時から開催された盆踊り大会。地元の真福寺住職さんの新盆供養の読経に続き、真福寺の皆さんのご詠歌。
県内で唯一津波被害を受けた、いわき海星高校は、海洋・船舶・水産の専門校。漁港として栄えた江名地区の人々との関係が深い。いわき海星高校の高校生じゃんがらは、鉦と太鼓の鎮魂の音色を響かせた。