戦争と平和の交錯する12月8日、映画「日本国憲法」をみて
2005年 12月 08日
「帝国陸海軍は今8日未明、西太平洋において米英軍と戦闘状態に入れリ…」
今日は、65年前の日本が、米英蘭との全面戦争に突入した日。
愛と平和を訴えたビートルズのジョン・レノンが暗殺された日でもあり…
戦争と平和の交錯する、何ともいえない日です。
明治政府の成立以降、「富国強兵」「脱亜入欧」「殖産興業」の旗のもと、帝国主義的膨脹政策をとった日本は、琉球、台湾、朝鮮を次々と支配下におき、中国への野望をもって日中15年戦争の泥沼に入っていきました…。
12月3日、ジャン・ユンカーマン監督の映画「日本国憲法」をみました。写真のように、監督自身による講演会もあり、大変貴重な時間を過ごしました。
わたしの友人たちが企画した映画会で、チラシにはこう記されています。
「戦後60年目を迎えた2005年、自衛隊のイラク派兵をきっかけに憲法についての踏み込んだ議論が始まりました。国内の余りに性急な改憲の動きを、世界に視野を広げて見つめなおす、それがこの映画の出発点でした。憲法とは誰のためのものか、戦争放棄を誓った前文や第9条をどう考えるのか。本作品は、憲法制定の経緯や平和憲法の意義について、世界的な知の巨人たちが語った貴重なインタビュー集です。」
憲法改悪のための国民投票法案が来年春の通常国会に出されようとしている今、ひとりでも多くの人に見ていただきたいという想いを強くした映画でした。