「海を通して人と地球の未来を考える」アクアマリンふくしまの安部義孝館長が「第6回海洋立国推進功労者表彰」において、「水族館を通じた地域振興と震災復興への貢献」の功績により地域振興部門で受賞したことを祝して、11月6日、受賞祝賀会が開かれました。

祝賀会は小名浜まちづくり市民会議会長などが発起人となって開かれ、記念品として、いわき遠野和紙に描かれた、餓鬼をおさえる鍾馗さまの額が贈られました。

アクアマリンふくしまは、2000年の開館以来、2006年インドネシア海域でシーラカンスの水中撮影、2010年子供の体験型施設「アクアマリンえっぐ」のオープンなど、水生生物保全や学術研究、地域づくりで大きな貢献をしてきました。

東日本大震災では津波被災を受けながら、わずか4カ月あまりで、開館記念日である7月15日に再開しました。さらに、2012年には環境研究所をつくり共同研究機関とともに域内の放射線情報を独自に発信、海外の動物園水族館のネットワークに対して脱原発のメッセージを発信しました。

安部義孝館長は、アメリカで開催された水族館会議でのプレゼンテーションを祝賀会の会場で再演してくれました。そこでは、縄文時代に遡る人と自然のバランスのとれた生活の場を再現する「アクアマリン縄文の里」構想も語られ、安部館長の「縄文ソウル」を大いに感じた次第です。

4年に一度開かれる世界水族館会議の2020年開催地にアクアマリンふくしまが立候補したことも報告されました。安部館長もアクアマリンふくしまも、ますます目が離せません。