ベータ線放射能測定ラボの披露会
2014年 11月 03日
ベータ線放射能測定ラボは、福島第一原発事故による放射性物質の飛散、大量の汚染水の漏洩と海への放出などによる放射性物質の影響が心配される中、問題となっているβ線核種、ストロンチウム90やトリチウムについて、土壌や食品・水、海水や魚介類の測定を行うことで、汚染の実相を追求し、子どもたちを育む環境を守るために整備された。
これまで、ストロンチウム90やトリチウムなどのβ線核種は、測定方法が難しいことから専門機関の一部でしか測定されておらず、測定料金も1測定20万円を超える高額なため、地域でくらす市民にとっては縁遠いものだった。しかし、長期の低線量被曝に対して、汚染の実相を知り、生き抜くために、β線核種測定ラボを立ち上げようという、たらちねの熱意と専門家と支援者のご支援ご協力が実を結ぶ形で、来年4月からの供用開始が実現する運びとなった。









●資料
たらちねβ線放射能測定プロジェクト
NPO法人 いわき放射能市民測定室 たらちね
Iwaki Radiation Measuring Center NPO “Tarachine”
★ストロンチウム90
ストロンチウムはカルシウムと化学的性質が非常に似ています。そのため、体内に摂取されると大部分が骨に取り込まれてしまい、放射性核種であるストロンチウム90が骨に蓄積した場合、深刻な内部被曝を引き起こし、骨腫瘍及び白血病の危険性が指摘されています。 ストロンチウム90の核分裂反応による生成割合は、セシウム137と同程度です。
★トリチウム
トリチウムは、水素の放射性同位体であり、水に溶けやすい独特の特性があります。β崩壊による元素移転によって別の原子ヘリウムに置き換わります。水素がヘリウムに置き換わり体内で機能しなくなり、DNA、RNA、蛋白質、酵素が壊滅的なダメージを受ける可能性があります。脳腫瘍、先天性奇形、白血病、小児ガンの増加が心配されています。
~寄付のお願い~
「たらちねβ線放射能測定プロジェクト」はみなさまの御寄付で支えられております。測定の設備を整えるだけでなく、消耗品や水道光熱費、人件費など毎月々の経費は御寄付でまかなわれております。私たちの環境を私たちの手で測り、問題を直視して子どもたちの未来を守る活動につなげるために、多くのみなさまにお力添えをいただきますよう、どうかお願い申し上げます。
~寄付について~
目標金額…設備費・運営費など含め2500万円を目標としています。
〇NPO法人いわき放射能市民測定室たらちね の活動や詳細についてはホームページをご覧になっていただきますようお願いいたします。
〇また、直接「たらちね」にお問い合わせいただくこともできますので、その際はお電話をいただきますようお願いいたします。(担当:すずき)
ホームページアドレス:http://www.iwakisokuteishitu.com/
Eメールアドレス:tarachine@bz04.plala.or.jp
☎:0246-92-2526
FAX:0246-92-2526
~振込み口座について~
《ゆうちょ銀行からのお振込み》
ゆうちょ銀行 02240-5-126296 いわき放射能市民測定室
《ゆうちょ銀行以外の他銀行からのお振込み》
東邦銀行 湯本支店 店番号 604 普通預金 口座番号 788355
トクヒ)イワキホウシャノウシミンソクテイシツ
★原発事故による放射能の汚染は、今後何十年も続いていきます。大切な子どもたちの未来を少しでも明るくするために、あきらめることなく、道を開いていくことが必要です。「たらちね」は、みなさんとともに力を合わせ、これから先も歩んでいきたいと考えています。