今年もあとわずか、12月28日年末のご挨拶の途中、津波被災から復興途上の豊間地区に。豊間地区は、東日本大震災の大津波による浸水被害で、死者89名、全壊・大規模半壊617棟、半壊・一部損壊93棟という壊滅的な打撃を受け、多くの犠牲者を出した。
塩屋崎灯台を前に、海が見えなくなる防潮堤の建設や山を切り崩して高台移転用の土地造成も進む。
津波被災者の皆さんのために提供する災害公営住宅は、集合住宅タイプと1戸建タイプあわせて192戸が整備された。
被災者の皆さんが入居した災害公営住宅の周辺の県道15号線ぞいに、久之浜町の浜風商店街に続き、中小企業基盤整備機構が1億2800万円で仮設店舗を整備した。いわき市に無償譲渡して、市が事業者に無償で貸与するもので、津波被害を受けた地元の中華料理店や鮮魚店など4店舗が入居し、仮設商店街「とよマルシェ」(プレハブ平屋2棟:床面積計435平方メートル)として、12月20日プレオープンした。
軽食・和食・宿泊(トレーラーハウス)の「B&Bきゅういち」でかき揚げそばをいただく。お勧めの一品は、さんまでつくるポーポー焼きのグリルサンド、とのこと。来年1月15日に本格オープンする。
豊間地区の復興事業は、災害公営住宅の入居、土地区画整理事業の造成が進み、28年3月には土地区画整理事業が完成する見込みだ。高台や防災緑地ができると街が一変するため、豊間区やふるさと豊間復興協議会では、住民がどのように暮らし、生活再建を進めるのか、復興まちづくりの住民アンケートなどを実施して、地域の将来像を考えている。