海の汚染と汚染水の海洋放出を考える講演会
2015年 02月 01日
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「福島原発事故による海の汚染と汚染水の海洋放出を考える講演会」
●日時 2月28日(土)午後1時30分~4時
●場所 いわき市社会福祉センター 5階大会議室
●講師 青山道夫さん(福島大学環境放射能研究所教授)
●講演会の内容
・福島原発事故による海の汚染の経緯と現状
・東京電力の事故対応とその問題点
・汚染水の海洋放出とトリチウムの隔離
●講演時間
・90分 その後、質疑時間30分。
●主催
・脱原発福島ネットワーク
*講師プロフィル
1971気象大学校卒業。84年気象研究所地球化学研究部入所、95年主任研究官。
2010年茨城県東海地区環境放射線監視委員会委員、2013年8月から原子力規制委員会
の海洋モニタリングに関する検討会委員。14年2月気象研究所を退官して現職に。
朝日新聞の「プロメテウスの罠」にも登場。
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東京電力は、福島第一原発の原子炉建屋に1日約400トンの地下水が流入して、高濃度汚染水となっている問題で、地下水バイパスに続き、建屋周辺のサブドレンなどの井戸から汚染水を汲み上げ、水処理施設でトリチウム以外の放射性核種を除去して海洋放出する計画を進めている。
更に、原子力規制委員会は、福島第一原発の「中期的リスクの低減目標マップ」案に「貯蔵液体放射性廃棄物」の削減策として、処理水の海洋放出等を明文化した。
トリチウムの放出は、東電の試算で、サブドレン等の汚染水だけで一日9.65億ベクレルとされ、総量規制のないまま放出されれば、貯蔵タンクを含め総量1,000兆ベクレルのトリチウムが全量投棄されることになるが、カナダ・ピッカリング原発では人体への影響も指摘されている。
1月23日、JF全漁連は、会長声明で「原発事故発生以来、われわれ漁業者が汚染水の海への放出・漏出を行わないよう、再三再四強く求めてきたにもかかわらず、海洋放出等を前提とした方針が示されたことは極めて遺憾」と表明、不快感をあらわにした。声明は、原子力規制委に対して「厳しく規制すべきところを緩和するような方針を示した理由、海洋放出による健康・環境への影響がないとする根拠などを漁業者のみならず国民全体に丁寧に説明すべき」「漁業者、国民の理解を得られない汚染水の海洋放出は絶対に行われるべきではない」としている。
現況下、事故前から海洋放射能の研究をされてきた青山道夫先生に、福島原発事故による海の汚染の経緯と現状、東電の事故対応と問題点、汚染水の海洋放出とトリチウムの隔離など、ご講演を頂きます。