一般質問報告3−「いわきPIT」、視覚障がい者の生活支援
2015年 06月 19日
1 浜通り拠点都市としてのいわき市の現状と課題について
(1)いわき創生総合戦略の策定について(第1回)
(2)(仮称)イオンモールいわき小名浜の着工延期への対応について(第1回)
(3)福島原発事故への対応と市民を守る対策について(第1回〜第2回)
(4)道路側溝土砂の処理について(第2回)
(5)川前町下桶売字荻・志田名地区の再生について(第2回)
2 新シアター「いわきPIT」について
(1)新シアター「いわきPIT」との連携と支援について(最終回)
3 視覚障がい者の生活支援について
(1)中途視覚障がい者への生活支援について(最終回)
(2)盲導犬について(最終回)
最終回は、「2 新シアター「いわきPIT」について」の「1)新シアター「いわきPIT」との連携と支援について」から「3 視覚障がい者の生活支援について」「(1)中途視覚障がい者への生活支援について」「(2)盲導犬について」まで、です。
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大きな第二点は、新シアター「いわきPIT」について、であります。
チケットぴあの矢内廣さんが代表理事を務める「一般社団法人チームスマイル」は、エンタテインメントを通じて、東日本大震災のこころの復興支援活動を続けています。チームスマイルが運営する、東北復興支援のための、ライブエンタテインメント専用シアター「チームスマイル・PIT」が東京「豊洲PIT」に引き続き、「いわきPIT」をこの7月24日にいわき市平にオープンさせます。いわき市は、いわき市商工会議所とチームスマイルの三者間で「チームスマイルの復興支援活動に関する基本協定書」を取り交わし、チームスマイルが、いわき市で復興支援活動をするにあたり、三者間での連携をさらに強めていくことを確認しました。
1点目は、新シアター「いわきPIT」との連携と支援について、です。
25)まず、新シアター「いわきPIT」との連携について、キッズプログラム・アウトリーチ・ワークショップ等の子どもたちや青少年の夢の支援、各種のイベント企画、県内学生・アーティストへの無償貸与など「こころの復興」をめざす「いわきPIT」の支援活動と、いわき市はどのように連携する考えか、お尋ね致します。
—答弁(市長)
東日本大震災の復興支援活動を続けている一般社団法人チームスマイルは、東京及び被災3県にエンターティンメントを通して、「こころの復興」を目的とした活動を行うための拠点を新たに整備することとし、そのひとつとして、本年7月24日に「いわきPIT」をオープンする予定となっております。
市といたしましては、まちなか活性化や文化交流などの観点から、本年1月6日に、本市と一般社団法人チームスマイル及びいわき商工会議所との間で「チームスマイルの復興支援活動に関する基本協定書」を締結したところであり、チームスマイルが予定している演劇、音楽、アート、映画、スポーツなどに関する公演や地元参加型ワークショップの開催、首都圏で開催される公演のライブビューイング、その他、文化・芸術の振興及び子供・若者育成支援に関する事業などを円滑に実施できるよう、可能な限り、必要な支援を行って参りたいと考えております。
26)次に、新シアター「いわきPIT」の運営支援について、「いわきPIT」独自の子どもたちへの創作・育成・発表プログラム、福島県民による運営と県外への「いわき発」の発信の実現を持続的に図っていくために、今後、いわき市はどのような運営支援を行う考えか、お尋ね致します。
—答弁(市長)
いわきPITにおいては、「いわき発、PITがつなぐ心の復興」をスローガンに、地元の子どもたちや若者たちによる創作活動へのチャレンジをサポートし、その表現や発表の場の提供、また、エンターティンメントを通し、若い世代の夢や才能を養い、元気に立ち上がれるような事業を企画しており、本市が目指す「心の復興」を進める上で大切なパートナーであると認識しております。
このことから、本年4月に発行したアリオスペーパー第42号において、いわきPITの運営スタッフによるコラムやプレオープニング公演情報などについて紹介してきたところであります。
また、市立美術館や総合図書館、中心市街地のまちづくり団体等との連携・協働により、市街地の賑わいの創出を図ることを目的として設置している「いわきアリオス・まちなか連携プロジェクト」のパートナーの一員としてお迎えし、いわき駅を起点として、南北の賑わいから、さらに東西の賑わいの創出を演出していくこととしております。
今後につきましても、いわきPITが、市民の文化活動拠点施設として、継続的な活動が図ることができるよう、いわきアリオススタッフが有する専門性を活かすなど、連携・協力体制を構築して参りたいと考えております。
今後10年というスパンで活動されるということでありますので、いわき市商工会議所そして、当該の三者間の連携が円滑に進むよう要望して、次に移ります。
大きな第三点、視覚障がい者の生活支援について、であります。
いわき市の第4次いわき市障がい者計画は、基本理念の「ともに生きる社会」をより具体的に実現していくため、障がい者施策を6つの分野に分け、生活支援の分野では、「当事者本位の相談支援、生活支援体制の整備」を基本的方向性として障がい者計画を推進してきました。
1点目は、中途視覚障がい者への生活支援について、です。
福島県障がい者総合福祉センターは、平成27年度事業で「視覚障がい者巡回相談会」、中途失明者緊急生活訓練事業として「在宅生活訓練」・「手引き歩行生活講習会」・「ロービジョン支援体験講習会」を実施するとし、「在宅生活訓練」では、中途失明者や視覚障がい者等を対象に、生活訓練のための講師を派遣するとしています。
27)まず、中途視覚障がい者のリハビリテーションについて、いわき市としてはどう対応しているのか、お尋ね致します。
—答弁(保健福祉部長)
中途視覚障害者のリハビリテーションにつきましては、福島県障がい者総合福祉センターが実施する中途失明者緊急生活訓練事業や、公益法人等が実施する訓練事業のほか、いわゆる「障害者総合支援法」に基づく障害福祉サービスとして、国立障害者リハビリテーションセンター等において実施しております自立訓練(機能訓練)や施設入所支援等があります。
本市においては、相談内容に応じて、各地区保健福祉センターにおいて申請受付及び支給決定等を行ない、適切な訓練等に繋がるよう支援しているところであります。
28)次に、歩行訓練士の配置について、いわき市としてはどのように進めるのか、お尋ね致します。
—答弁(保健福祉部長)
歩行訓練士は、国の定める機関において、一定の教科を履修又は研修を修了した者で、視覚に障がいがある方への歩行及び日常生活等における専門的訓練を行う役割を担っております。
本市において、配置の予定はありませんが、中途視覚障がい者への生活支援にあたりましては、障がいを受けとめるに際しての、本人や家族への心のケアをはじめ、年齢や障がい特性に応じた関係機関との連携が重要であると認識しておりますことから、引き続き、相談支援体制の充実及び関係機関との連携強化に努めると共に、今後は、他市の先進事例について調査・研究して参りたいと考えております。
28)–2 いわき市の具体的な支援状況について、お話しいただけますか。
—答弁(保健福祉部長)
具体的に申し上げます。中途失明の方の場合で、身体障がい手帳を新たに取られる方は年間数十名いらっしゃいます。その方々が手帳を取得されます歳に視覚障がい者の方が利用するであろう制度について説明をさせていただきまして、そこの中で、今申し上げたような事業を行っておりますとという形で説明させていただいております。
2点目は、盲導犬について、です。
29)盲導犬の入店拒否の改善について、いわき市としてはどのように指導していくのか、お尋ね致します。
—答弁(保健福祉部長)
本市においては、入店拒否の相談があった場合は、すみやかに当該店責任者に対し、事実及び対応状況を確認すると共に、「身体障害者補助犬法」の趣旨等について説明し、理解を求めたうえで、啓発用パンフレット等を送付しております。
また、結果等について、相談者や盲導犬利用者へ報告することとしております。
現在、市では、ホームページや広報いわきを通じて周知に努めておりますが、今後は、
12月の障害者週間に合わせてチラシを配布するなど、一層の啓発を図って参りたいと考えております。
啓発活動を具体的により広く進めていただければと思います。
中途視覚障がい者はじめ視覚障がい者のみなさんに対する、当事者本位の相談支援や生活支援体制の整備が図られるよう、いわき市として引き続き尽力することを要望して、わたくしの質問を終わります。
ご清聴ありがとうございました。