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楢葉町への墓参

 秋の彼岸。9月21日、楢葉町に墓参りに行った。
 9月5日に、原発立地4町はじめ原発事故で全町避難した自治体では、はじめて避難指示解除準備区域の指定が解除になった楢葉町。1日現在の人口は、7368人(2694世帯)という。確かに車両の通行、草刈り機の音や工事の機械音など、人の気配が解除前と比べれば増えた感じだ。
 しかし、電気、水道の復旧の一方で医療施設などは再開できず、住宅周辺や水田等の除染はしたものの、依然として空間線量が0.23μSv/h 以下にならず、子どもたちの通学路や生活道路脇の土壌濃度も高いという現状が、住民の生活空間に存在しており、地域コミュニィテーの復活は未だ見通せない。国などの住民帰還の大号令とは裏腹に、ふるさとに戻りたくても戻れない多数の住民がいることを忘れてはならない。帰還促進のごり押しは、健康で文化的な生活を送る権利を保障しているとはいい難い現状だ。
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 両親や家族の墓石を洗い清めていると、なつかしい富岡町の従姉妹がお参りに来てくれた。4年ぶりの再開、大病をした彼女に会えるとは、やはり祖先のお導きと感謝した。
 父方の墓地にも墓参する。墓地の裏山が富岡町、そこに、原発事故の指定廃棄物の最終処分場「フクシマエコテッククリーンセンター」が設置されるという。楢葉町の墓地の脇が搬入路とあって、地元行政区が「断固反対」の旗を掲げていた。住民の同意なき廃棄物処分が、あってはならない。
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by kazu1206k | 2015-09-21 23:00 | 脱原発 | Comments(0)

佐藤かずよし


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