汚染水告発、12.17福島地検行動へ
2015年 12月 12日
福島原発告訴団は、汚染水問題で、2013年9月3日、福島県警察本部に対して、東京電力元幹部武藤栄ら32名と法人としての東京電力株式会社を「人の健康に係る公害犯罪の処罰に関する法律(公害罪法)」の被疑事実で刑事告発した。
容疑は、東京電力が、事故後、2011年6月政府から検討を求められた原子炉施設を囲む遮水壁の設置について、経営破綻を危惧して問題を先送りにし約2年間にわたり、抜本的対策を講ずることなく放置、政府規制担当者らに説明せず、1日当たり300~400トンの汚染水を海へ流出させた疑い。さらに、汚染水貯蔵タンクの監視や漏えい防止措置を怠った結果、2013年7月までに応急仮設タンクから約300トンの汚染水漏洩、引き続いて海洋環境への漏洩を引きおこし、これを速やかに検知して漏出を早期に食い止めることができず、事業場における事業活動に伴って人の健康を害する物質を大量に排出した疑い。
福島県警察本部は、本年10月2日に、広瀬直己東電社長や勝俣恒久元会長、武藤栄元副社長ら新旧経営陣32人と法人としての東京電力を福島地方検察庁に公害犯罪処罰法違反容疑で書類送検している。福島地方検察庁は、12月1日と3日の2日間に渡り福島地検郡山支部で、東京電力福島第1原発放射能汚染水海洋放出事件に関して、3人の告発人から事情聴取を行っているが、捜査は年を越す模様だ。
泥沼化してきた汚染水問題の解決に向けて、福島地方検察庁が厳正公正な捜査を完遂して、東京電力の責任を明らかにし幹部らを起訴するよう、福島県民、市民の監視が重要である。
12月17日、福島原発告訴団が呼びかけている、福島地検に対する上申書提出行動、福島県内集会へに結集しよう。
● 12.17 福島地検前行動&県内集会
11:00 森合町緑地集合(福島中央郵便局前)
11:30 福島地検に上申書提出
13:00 集会(福島市市民会館)
・甫守弁護士から汚染水漏えい事件上申書の解説など