12月26日、鹿島町下蔵持に「酉(とり)小屋」がつくられた。
鹿島地区地域振興協議会の「歴史と文化委員会」の事業として、2009年、55年ぶりに復活し、今年で5回目となる。12月20日に篠竹などを切り出し、26日に地区の有志が4時間かけて酉小屋を完成させた。

酉小屋の行事は、福島県浜通り地方の正月伝統行事。正月近くに、田んぼの中に竹や木で小屋を作り、小屋の中に神棚を設け囲炉裏をきり、子供が中に入って、餅を食べたり甘酒を飲んだりした。小正月に小屋を燃やし神様が煙とともに天に帰るとされ、この火で餅を焼いて食べると一年間風邪をひかないといわれる。

鹿島地区地域振興協議会は、1月7日午後3時から8時まで前夜祭を行い、1月8日午前6時から火入れ式、焚き上げを行う。正月飾りを送り、無病息災を祈るどんど焼きだ。「子どもたちに楽しんでもらい、伝統行事を伝えたい」と参加を呼びかけている。
*場所 いわき市鹿島町下蔵持、県道常磐江名港線沿いの水田
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