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ただちに公判を!原発事故被害者集会

5月21日午後、東京・千駄ヶ谷区民会館で『ただちに公判をひらけ!東電3被告の刑事裁判』『汚染水放出告発 福島検審は起訴議決を!』原発事故被害者集会が開かれた。
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 「帰還・復興・自立」という言葉の陰で、被害者たちの暮らしや健康はどんな状態にあるのか、怒りや不安、悲しみ、喜びをどのように感じているのか。各地から参加した被害者たちが生の声を発した。被害者切り捨てをゆるさず、刑事責任を追求し続けることを誓いあった。福島原発告訴団・福島原発刑事訴訟支援団の主催。
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 福島原発告訴団の武藤類子団長が経過を報告。
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 十年裁判を勝ち抜く決意を福島原発刑事訴訟支援団の佐藤和良団長が表明。
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 支援団呼びかけ人を代表して、高木仁三郎基金理事、高木久仁子さんは、仁三郎さんの最後の言葉「反原発で生きるのは辛いが、世界の心ある人達と繋がっていける」を紹介。
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 弁護団から、若い世代の弁護士のお二人が新しい切り口の新鮮なレクチャー、バトンは引き継がれるという明るい兆しが見えた。
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 保田行雄弁護士は「市民の力で勝ち取った裁判。今後私達がすべきことは、何を問うている裁判かを先取りし、裁判官に圧力をかけていくこと」と力説。
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 大河陽子弁護士は、刑事責任三つの意義を話した。
1、長く続く被害への報復感情を満足させる。
2、他の電力会社が同じことを繰り返さないように知らしめる。
3、東電の安全性を問い直す。問題点と改善点を明らかにする。
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 甫守一樹弁護士は、「汚染水公害罪不起訴のレトリック」を解説。
 この後、バスで駆けつけた福島の被害者が現状報告を詳しく報告していく。
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 事務局長の地脇美和さんは、南相馬の小澤さんの報告ー除せんの判断をするための測定の問題点をビデオとともに紹介。
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 郡山市議会議員の蛇石郁子さんは、郡山市の汚染状況、放射能ごみの問題などを「住民が知らないうちに減容実験が行われようとしている。ダブルスタンダードの被曝防護対策。郡山市では東電に96億の損害賠償をしているが、まだ1億しか補償されていない」と報告。
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 放射能ゴミ焼却を考える福島連絡会の和田央子さんは、「焼却施設や貯蔵施設等での事故が多い。先日、フレコンパックが四時間燃え続けたが、何の注意喚起もなされない中、煙を吸いながら普通に生活させられた。今後も放射性ガスが撒き散らされ、資材の再利用がなされる。すべては原発温存のため」と指摘。
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 川俣町山木屋から避難中の菅野経芳さんは、「四畳半ひとまの仮設住宅で生活中。仮設の隣の部屋の方が自死された。裁判に訴えたために中傷を受ける。九州の川内原発はなぜ止まらないのか。原発を止めるのもひとつの勇気。現状を裁判官にぜひみて欲しい」と訴えた。
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 浪江町から避難中の菅野みずえさんは、「甲状腺ガンの手術を受けたが、子供のガンさえ認めないのに認められるわけがない。防護服の謎の男たちにより、危険を知らされた。私たちはモルモット以下だ。3~5万ベクレルのキノコ、大丈夫だと言う人に佃煮にして差し上げたい。生活を根底から奪われた。あったことを伝え、健康に生きる権利を守りたい」と訴える。
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 富岡町から避難中の古川好子さんは、「自分は避難者であり、被災者、被害者らしい。加害者がわからない被害者。声をあげて怒っている被害者は少ない。怒り続けるのにはエネルギーが要る。来春、富岡町は帰還が開始される予定。楽だからもういいことにしてしまう。でも、それでいいのか?誰が悪かったのか、さっさと裁判をすすめはっきりさせて欲しい」と訴えた。二本松から熊本に避難されている高済コズエさんからの手紙を、やよいさんが「二度の被災。福島の教訓が全く生かされていない」と代読。
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 郡山市の橋本あきさん。涙で声をつまらせながら、集会アピールの朗読した。(末尾に掲載)この国は法治国家になりえるかどうか、その試金石が福島原発刑事訴訟だ。
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会場溢れる「我ら揺るがず」の大合唱で集会を閉じた。
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by kazu1206k | 2016-05-22 23:51 | 脱原発 | Comments(0)

佐藤かずよし


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