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福島県沖でM7.4の地震、福島第二燃料プール冷却停止

 11月22日午前5時59分、福島県沖でM7.4の地震が発生しました。
 再び、3.11を彷彿とさせる揺れに見舞われ、多くの人々があの時をフラッシュバックして凍りつきました。ストーブの火を消して、家人の無事を確認しましたが、家人は「家がつぶれる」と想ったそうです。
 テレビをつけると、6:02「津波警報」が発表されていました。東日本大震災で津波被災にあった、沿岸部の豊間地区の義兄宅に電話するが出ません。携帯に連絡すると、すでに高台にある指定の避難施設である特別養護老人ホーム「望洋荘」に避難しており約100名が詰めかけているとのことです。同じく津波被災地である江名地区の消防団の幹部にも連絡すると、江名港の高台で待機中とのことでした。町内の鹿島公民館にも連絡。すでに避難の受け入れ態勢をとっていました。こうしている間に、自宅の上空にヘリの飛行音がきこえ、庭に出ると東京方面から原発方面に飛行するのが見えました。
 6:53市の教育部長に電話するも話し中のため、市教育委員会に電話しました。本日の小・中学校の授業は、安全側に立ち大事を取って休校などの対応を要請しました。
 6:58東京電力福島復興本社の窓口担当者に電話しましたが出ませんでした。携帯電話が入り、知人から「原発は大丈夫か」との問合せがきました。
 7:09東電の担当者から電話が入ったので、福島第一原発のひび割れで倒壊が危惧される「1・2号機排気筒などは大丈夫か」「点検状況はどうか」尋ねました。そして、安全側に立って万全の態勢で臨むよう要請しました。
 その後、第ニ原発3号機燃料プールの冷却停止の報道があり、NHKテレビで菅官房長官の記者会見が流れました。しばらくして、8時過ぎ、冷却再開の報道があり、増田東京電力常務執行役(福島第一廃炉推進カンパニープレジデント)が記者会見している様子。使用済み燃料プールの冷却水の水位計が水位低の警報を出し自動停止したが、冷却を再開した、というものです。しかし、その後の報道で、午前6時10分頃に冷却停止に陥っていたことを1時間40分も公表しなかったことが発覚。しかも3号機の使用済燃料プールを冷却していた冷却浄化系ポンプ(A)が停止したが、午前7時47分頃、冷却浄化系ポンプ(B)を起動し、冷却を再開したというもので、ポンプ(A)停止の真因は不明です。
 9時前、町内の被害状況をみて鹿島公民館に立ち寄ると小名浜から自転車でお一人の方が避難されていました。さらに、特別養護老人ホーム等を見舞い、豊間から江名、折戸、中之作など沿岸部の避難所などの状況を調査しました。
 9:46津波警報解除、注意報に切り替えとなりました。小名浜港の小名浜魚市場の状況を確認して、12時近く、小名浜支所に入り状況報告と聞き取りを行いました。
 原発震災から5年8ヶ月、大地動乱の時代、依然、福島第一原発の原子力緊急事態宣言は解除されていません。帰還政策ばかりか放射線防護を甘く見る風潮が蔓延していますが、侮ってはいけない状況が続いています。おごらず謙虚に、危機に備えなければなりません。地震について2〜3日は要注意、緊張が続きます。
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by kazu1206k | 2016-11-22 20:23 | 防災 | Comments(0)

佐藤かずよし


by kazu1206k