告訴団総会、被害者集会開かれる
2016年 11月 27日
2012年に設立した福島原発告訴団が、2012年に14,716人で行なった告訴・告発事件は、2015年7月31日、東京第5検察審査会により、東電元会長、元副社長2人の計3人を業務上過失致死罪で「起訴すべきである」と議決されました。2016年2月29日、裁判所指定の検察官役の弁護士が強制起訴。現在、公判前の論点整理が行われ第一回公判は年明けに予想されています。また、2013年、汚染水告発は不起訴が確定。2015年告訴も不起訴となりました。
懸命に活動を継続している告訴団は、原発事故の原因究明を放棄したまま、未だに誰一人として事故の責任をとらず誤った推進政策に固執している政府や放射能汚染を拡大させ続ける東電に対し、さらなる法的措置が可能か引き続き検討していきます。総会後の意見交流では、全国各地の避難者や支援者から活発な発言がありました。
同日午後1時30分から同会場で、「1日も早く裁判を!福島原発事故 被害者集会」が開かれました。概要は、以下のようなものでした。
・団長あいさつ
*被害者の証言
・南相馬・避難20ミリシーベルト基準撤回訴訟原告団長 菅野秀一さん
ー20ミリシーベルトは、管理区域の労働者の被曝限度と同じ。
ー原子力緊急事態宣言は解除されていない。
ーキノコ、年々だんだん濃度が高くなってきた。雨の後も高くなる。川魚も高い。
ー若い人は帰らない
・田村市の障がい者、渡辺貞美さん
ー新潟県に自主避難、出会った人が宝もの
ー詩「蛭子(ひるこ)の魂」
・福島原発被害東京訴訟原告団、熊本みやこさん
ー田村市に移住
ー今がっけぷちに立たされている。住宅提供の打ち切り。
ー庭、除染後5.5マイクロシーベルト、とても帰れない。
ー602世帯、200世帯しか公営住宅ない。400世帯が溢れる。
ー子ども・被災者支援法、住宅支援を法定
・郡山市の滝田はるなさんメッセージ
ー3.11以降、福島県で結婚、出産。
ーなぜ、なぜがつきまとう、福島暮らし。
ーお母さんたちが自分を責めないように、刑事責任をとってもらう
・いわき市 トシユキさんメッセージ
ー汚染水問題、東電汚染水3原則は一つも達成していない
ートリチウム水、23日現在まで、1千500億ベクレル海洋放出
ー内堀知事、委員会での意見表明に消極的。市民がまとめて委員会に提出してはどうか。
ー東電交渉。加害者として自覚不足、情報隠避、小出し
・いわき放射能市民測定室たらちね
ーベータ線ラボ、ガンマ線ラボ、福島第一原発沖海洋調査、海砂の測定
ーホールボディカウンター人体放射能測定、甲状腺検診
ー沖縄・玖美の里保養活動、チームママベク測定活動の支援、地域の測定活動支援
ー専門家勉強会/講演会、国内外からの見学者の受け入れ
ー2017年度たらちね診療センターの開設準備
ー子どもたちが事故収束の担い手
・大熊町の菅野正克さん
ーサイトから3.5キロ。肉店経営。父が双葉病院に入院。家から2分。
ー3.11「安全な所に避難させたから大丈夫」と言われて戻った。
ー3.12バスで田村市に避難。病院で7名死亡の報で問い合わせ。医大に3月27日まで。
ー5.6竹田病院で入院手続き。6月12日に亡くなる。5月に亡くなった人は刑事事件に該当して6月は認めないのおかしい。
・鏡石町の山内尚子さん、フルート演奏
ーふるさと、浜辺の歌、ダニーボーイ
・弁護団 海渡雄一弁護士
ー東電有罪の決定的証拠、東電設計の津波シュミレーション
ー進行協議、公判前論点整理
ー公判期日、年度内にはいるのではないか。
ー被害者参加制度、遺族の審理参加として代理人弁護士
ー法廷の裁判中継、要求検討してはどうか
ー⒊11甲状腺がん子ども基金、2000万円突破
ー被曝労働者労災認定、民事裁判
・保田弁護士
ー被害の切り捨てが進む福島の現状、2020年まで被害をなくす
ー2018年3月避難解除準備区域など帰還困難区域以外の一律解除
ー2019年3月精神的賠償の打ち切り
ー中間指針、
ー局面を変える力はわたしたちにある
・武藤副団長
ー繰り返し繰り返し被害の現実を確認していく
ー支援団3,300人、さらに拡大します
・合唱 われらゆるがず
福島原発刑事訴訟支援団は、この国の法治国家としての中身を問い、真の被害者救済と人間の復興に道を開くために、福島原発事故を顧みない誤った原発推進政策と再稼動をとめるために、立ち上がりました。未曾有の放射能汚染と低線量長期被曝をもたらした事故の原因を究明し、業務上過失致死傷罪で強制起訴された勝俣恒久元会長ら東京電力旧経営陣3被告の刑事責任を明らかにする裁判が公正に進められるよう、来春からの刑事裁判を傍聴し、全世界に発信していきます。みなさまのご参加をお待ちしています。
福島原発刑事訴訟支援団
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