差塩湿原にて
2016年 12月 24日
差塩湿原は、海抜500m地点の1ヘクタールほどの低層湿原ですが、ミツガシワ、ミズドクサ、サギスゲなど高層湿原の植物が自生し、いわき市の天然記念物に指定されています。
この氷河期の生き残り植物といわれるミツガシワは、ミツガシワ科の一属一種の多年草で,県内では会津地方の湿原に多く,いわき市では差塩湿原だけに生育しています。貴重なミツガシワの白い花、開花時期の4月下旬~5月上旬には、訪れる人を楽しませてきました。
湿原に生息する貴重な生物を守るための湿原の環境保全活動では、震災前、小・中学校の児童・生徒や地元の皆さんが参加して、遊水池に生息しているオオカナダモ(外来種)の駆除を行ってきた経緯などもあります。
この日は、時折、時雨れる天候でしたが、木製のデッキが破損して、部分的に立ち入り禁止の状態が続いていました。管理者のいわき市としては、ミツガシワの開花時期ごろまでに、対策をとる必要がありそうです。
ちなみに、ミツガシワの花言葉は、「私は表現する」です。