1日も早い裁判を!支援団が集会
2017年 01月 29日
福島原発事故から間もなく6年。勝俣元東電会長など3名の強制起訴から11ヶ月。未だ闇のなかにある原発事故の真実と責任を1日も早く明らかにするために、福島県内はじめ各地から多くの市民が参加しました。
集会で、弁護団の河合弘之弁護士は、「勝俣元東電社長は津波を知らなかった、と逃げようとしているが、情報収集義務がある。確かに原子力ムラは、強大だが恐れることはない。『今だけ、カネだけ、自分だけ』の原子力ムラは張り子の虎だ。私達の闘いは権力の中に亀裂を生じさせている。裁判で国民の目に明らかになれば、原発に対する嫌悪感が高まる。福島原発事故の損害は既に22兆円を超える。国家予算は約90兆円。東電は裁判を遅らせるありとあらゆる努力をしてるが、1日も早く裁判を始めたい」と喝破。海渡雄一弁護士は、「東電役員の刑事責任追及の現段階と今後の課題」と題して、刑事裁判の意義と論点を明解に説明しました。
賛同人の映画監督の鎌仲ひとみさん、講談師の神田香織さんも力溢れるお話で支援団の活動を激励しました。また、3人の被害者が事故発生から避難生活、原発事故損害賠償の民事訴訟の現状と推進側の主張、甲状腺がんとの闘いなどについて切々と訴え決意を語りました。
国は、年間被曝線量20mSv以下の帰還政策によって被曝の忍従を強制し、この3月で避難区域外避難者の住宅無償提供と避難区域指定の解除を強行しようとしています。復興加速化の名の下に2020年東京五輪まで福島原発事故はなかったことにする企み、原発再稼動の強行に反撃していく闘いとしても重要な闘いです。福島原発事故の真相を解明し東電役員の刑事責任を追及する、福島原発刑事訴訟の一日でも早い公判開始を!3月頃にも初公判が開かれることを求め、わたくしも団長としてごあいさつさせて頂きました。