第1回公判の福島報告会開く
2017年 07月 17日
報告会は、最初に、この裁判の初公判を見ることなく亡くなられた方々に黙祷を捧げました。
団長の第1回公判の報告に続いて、被害者参加制度により委託を受け裁判に参加した2人の弁護士から内容の報告がありました。
海渡雄一弁護士は、検察官役の指定弁護士が行なった冒頭陳述と証拠要旨の告知の内容を説明。被告人が福島県沖地震を予見し結果回避できたにもかかわらず、適切な防護措置をとらず原発の運転停止もしなかったことが、内部文書と社内メールによって次々と明らかになりました。
安田行雄弁護士は、被告弁護側の主張を説明。三者共通の主張として、検察不起訴処分の骨格にたより、長期評価は信頼性もなく、注意義務を発生させないと強弁し、証拠要旨説明でも想定外の地震、東電設計の津波高17.5mは試計算だったなどと繰り返した欺瞞性を明らかにしました。
弁護団に続いて、傍聴した方々などから報告や感想が述べられました。
第2回公判の日程は未定で、秋口以降と考えられます。
支援団は、始まった刑事裁判を傍聴し、公判内容を国内外に発信していきます。事故原因の究明、旧経営陣3被告の有罪を求め、真の被害者救済の道を開くために、東京地裁が公正な訴訟指揮を行い、公正な裁判を進めるよう訴え、支援団を拡大していきましょう。9月2日には、東京報告会も行われます。


