小名浜高校の存続に向けて、同窓会総会
2018年 06月 02日
庄司会長は、創立112年を迎えた同校が今年度から1学年2クラスとなり、県教育委員会による学校再編計画により統廃合対象となることから、「存続に向けて努力したい」と同窓会として存続に向けた取り組みを強調されました。少子化の波の中で、新入生は74名と学校長が話されました。そんな中で、総会終了後には、在校生の皆さんによる吹奏楽や箏曲、武城太鼓などが披露され、元気に躍動する姿を披露してくれました。
福島県教育委員会は、平成29年6月の福島県学校教育審議会の答申を受けて、今後10年間の県立高等学校改革の方向性を示す「県立高等学校改革基本計画(2019年度~2028年度)」を策定し、生徒一人一人の資質や能力を伸長させ、本県の未来を切り拓くチャレンジ精神を持った人づくりを進めるため、魅力ある県立高等学校づくりを推進するとしています。その3つの基本方針のうち、「基本方針3 学校の再編整備・特色化による教育活動の魅力化」において、「学ぶ意欲を引き出す望ましい学校規模」として「1学年4〜6学級、1学年3学級以下は、学校の魅力化を図りながら統合を推進」とされています。
これに該当するいわき市内の高等学校は、勿来、遠野、小名浜、好間、四倉の5校となります。活躍がめざましい同校演劇部は、東日本大震災後も、東日本大震災から力強く生きる高校生を描いた劇を、熊本地震の被災地や東京で上演し福島の復興状況を伝えるなどの活動を行なっていることも紹介されました。
明治時代に「小名浜町立小名浜実業補習学校」として発足した起源からも、地域に密着した高等学校として歩んできた歴史を踏まえ、特色のある教育活動を育みながら、地域のみんなで存続させいきたい、という声が寄せられています。私も、地域にねざした高等学校として、地域の力を合わせて守っていきたい、とご挨拶させていただきました。