人気ブログランキング | 話題のタグを見る

戸渡で阿武隈南部風力発電準備書の説明会

 連日の猛暑、7月22日午前9時から11時まで、小川町戸渡集会所で開かれた、「(仮称)阿武隈南部風力発電事業」の環境影響評価準備書の説明会に出席しました。
 7月6日から8月6日まで、いわき市役所本庁1階市民ロビーなどで準備書の縦覧を行い、7月16日いわき市社会福祉センター、7月20日いわき市立小川公民館などで、説明会を開催。8月20日まで、意見書を募集しています。
  福島県は「風力発電拠点形成プロジェクト」を推進しており、風力資源を活用し再生可能エネルギーの導入拡大、関連産業の振興、浜通り復興を牽引しようとしています。このプロジェクト事業の一環として、コスモエネルギーグループの風力発電会社・エコ・パワー株式会社による(仮称)阿武隈南部風力発電事業計画は、本市の北部、福島第一原発から30㎞圏内に位置する屹兎屋山とその南側支稜及び西側支稜を含む本市、双葉郡広野町及び楢葉町の行政界付近の山稜上にまたがる、最大出力146,200kW、3,200~3,400 kW級風力発電機を43基設置する、事業実施区域面積約1,541haの大規模な風力電源開発計画です。
 方法書から準備書で変更になったのは、楢葉町の設置予定の北側エリアが木戸川の環境保全地域指定のために、削除されました。工事開始予定は、2020年3月で運転開始予定は2023年3月となっています。
 説明会では、戸渡地区に現在も住んでいる住民の方から、「建設工事と施設の稼働によって、基準はあっても個人への負荷はある」「戸渡地区への地域貢献はあるのか」「大規模な地形改変の面積は」「樹木の伐採量は」「放射能による土壌汚染の現状は」「景観がどう変わるかフォトモンタージュがわかりにくい」「工事車両の進入路は」「道路拡幅は」「工事の工程表は」など、たくさんの質問が出されました。
 私は、騒音・低周波音、景観などの生活環境への影響を考え、戸渡地区住民の生活空間から近いエリア、さらに、いわき市内での希少種鳥類の繁殖地で、山岳登山ルートである屹兎屋山・猫鳴山エリアなどは、風力発電事業との併存に困難があり風車の設置を回避し除外すること、地域の優れた自然環境と生物多様性は未来世代からの預かりものであり、継承しなければならないことから、計画区域内における施設設置の適地・不適地のゾーニング設定すべきであることを意見として述べました。

戸渡で阿武隈南部風力発電準備書の説明会_e0068696_7362274.jpg

戸渡で阿武隈南部風力発電準備書の説明会_e0068696_737165.jpg

by kazu1206k | 2018-07-22 23:43 | 環境保護 | Comments(0)