人気ブログランキング |

一般質問報告3−エアコン、校務支援、風力発電とクマタカ保護

 いわき市議会9月定例会、9月10日に行った一般質問の詳細を、3回にわけてご報告の最終回です。
 第3回は、「3 いわき市の再生と地域課題の解決について」の「(1)小中学校の普通教室のエアコン設置と校務支援システムの導入について」から「(2)(仮称)遠野風力発電事業に伴うクマタカの保護とゾーニングについて」まで、です。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 1 いのちを守る、地域防災の強化について(第1回)
 (1)市有施設など市内のブロック塀等の安全確保について(第1回)
 (2)避難行動要支援者への対応と避難所の職員配置の見直しについて(第1回)
 (3)防災メールの充実について(第1回)
 (4)藤原川水系矢田川の堆砂等除去と防災行動計画(タイムライン)について(第1回)    

 2 いのちを守る、原子力災害対策の充実について(第2回)
 (1)復興予算の不用残と原発事故子ども・被災者支援法関連予算の確保について (第2回)                          
 (2)水産業などに打撃を与えるトリチウム等汚染水の海洋放出中止について(第2回)
 
 3 いわき市の再生と地域課題の解決について (第3回)
 (1)小中学校の普通教室のエアコン設置と校務支援システムの導入について (第3回)
 (2)(仮称)遠野風力発電事業に伴うクマタカの保護とゾーニングについて (第3回)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

大きな第三点は、いわき市の再生と地域課題の解決について、です。

1点目は、小中学校の普通教室のエアコン設置と校務支援システムの導入について、です。

連日の猛暑で、子どもたちの教室へのエアコン設置は、保護者、学校の切実な願いです。創世会は、児童生徒の健康管理と学習環境の維持を考え「小中学校の普通教室にもエアコン設置」を再三、市長に予算要望してきました。

小中学校の普通教室のエアコン設置について、本市はどのように進めるのか、お尋ねします。
—答弁(教育部長)
 市教育委員会といたしましては、今般の猛暑への対応として、これまでの対策だけでは難しいと判断しております。
 また、今後におきましても、夏季の高温が継続するものと想定されておりますことから、児童・生徒の快適な学習環境を確保するため、エアコン整備に係る国の動向を注視しながら、エアコン設置に向けた整備の検討を進めて参りたいと考えております。

これは、子どもたちはじめ学校長、現場の切実な声です。先ほども予算の面で国の予算措置も想定されるということですから、年次計画で一定期間をおいて、計画的な導入を図っていただきたいと重ねて要望申し上げます。
⑮次に、教職員多忙化における校務の現状について、出席簿の児童データからの出欠処理、成績処理、通知票、指導要録など一連の流れで手書きによるものが多いが、本市は校務の現状をどのように考えているか、お尋ねします。
—答弁(教育部長)
 市内小中学校における校務のうち、諸表簿等の作成につきましては、出席簿や指導要録など、法定公簿の作成は手書きで行うこととしております。また、それ以外の通知票作成や成績処理などにつきましては、多くの学校において、電子化が進められているところです。
 市教育委員会といたしましては、諸表簿等の作成を含め、校務処理の効率化を図ることは、教職員の多忙化解消に向け、解決しなければならない重要な課題であると捉えております。

現場の先生からは、「とにかくアナログすぎて残念でなりません。教職員用PCは一人一台あるのに、仕事が減らないのもこういうことに原因があるのかもしれません」と悲痛な声が寄せられています。東京都で働いていた方が転勤していわきに来られ、校務支援システムがあって大変助かっているという話もありまして、
福島県の教職員多忙化解消アクションプランによる統合型校務支援システムの2020年度導入検討について、本市として、教職員多忙化解消に向けて、抜本的な電子化、校務支援システムの導入を目指すべきではないか、お尋ねします。
—答弁(教育部長)
 校務支援システムの導入につきましては、市教育委員会主催のコンピュータ活用検討委員会において、昨年度から継続してシステムの有効性や課題点を協議するとともに、他自治体のノウハウ等を学ぶなど、本市の実態に即したシステムについて調査研究を進めているところであります。
 また、県教育委員会による教職員の多忙化解消アクションプランにおいては、全県統一の統合型校務支援システムの導入検討が示されていることから、併せて、その動向について注視しながら、本市の在り方についても検討して参りたいと考えております。

教室へのエアコン早期設置と校務支援システムの早期導入の二つを改めてお願いいたしまして、次に移ります。

2点目は、(仮称)遠野風力発電事業に伴うクマタカの保護とゾーニングについて、です。

日本野鳥の会いわき支部は、(仮称)遠野風力発電事業の入遠野地区周辺で、「種の保存法」の国内希少野生動植物種、環境省と福島県レッドリストの絶滅危惧ⅠBに指定され国内で1,800羽程度の生息というクマタカの繁殖地と営巣木を、27基の風車の最南端から2.83kmで確認したため、市長に要望書を提出しました。クマタカは繁殖期・非繁殖期に係らず、極めて局地的な行動圏で生息するため風車設置によるバードストライクを危惧しています。

⑰まず、(仮称)遠野風力発電事業計画区域のクマタカ繁殖地の保護について、です。(仮称)遠野風力発電事業計画区域の隣接地で、同じ営巣木を使ってクマタカが繁殖している実態が確認され、守るべき周辺環境ですが、本市はどのように対応してきたか、お尋致します。
—答弁(生活環境部長)
 (仮称)遠野風力発電事業につきましては、事業実施想定区域及びその周辺において、クマタカなどの生息が確認されていることから、昨年度における環境影響評価法に基づく計画段階環境配慮書の手続において、事業者に対し、クマタカなどの希少種の生息環境が損なわれないよう事業を実施すること、また、風力発電機の設置などにあたっては、動植物への影響を及ぼさない場所を選定するほか、特に豊かな生物多様性を誇る地域などにおいては、風力発電機の設置を控えるよう意見したところであります。

⑱次に、事業計画の撤回もしくは立地計画の見直しを求めることについて、です。クマタカ繁殖地は本市の貴重な環境財産であり、風力発電事業計画地としては不適地であるため、本市として、福島県に対し「種の保存法」に基づき必要な保護措置を講じるよう求め、事業者に対しても事業計画の撤回もしくは立地計画の見直しを求めるべきではないか、お尋ねします。
—答弁(生活環境部長)
 (仮称)遠野風力発電事業につきましては、今後の環境影響評価法に基づく手続において、事業実施区域及びその周辺におけるクマタカの個体数や飛翔状況、営巣の有無などに係る詳細な調査が実施され、繁殖活動や採餌行動への影響、並びにバードストライクなどが予測・評価されることとなっております。
市といたしましては、引き続き、環境影響評価法の手続において、県に対し、種の保存法に基づく国内希少野生動植物種に指定されるクマタカへの対応やその繁殖活動などへ影響を与えないような事業計画となるよう意見して参りたいと考えております。

具体的に、かなり近接地に風車が27基立つということで、極めて危険な状況であり、そういう意味で不適地であるということです。今後とも、県、事業者にきちんとものを言っていただきたいと思います。
⑲次に、ゾーニングの必要性について、浜通りに陸上風力200基という集中立地の環境負荷が大きく、住民との紛争に発展する可能性もあり、導入促進エリアと環境保全エリアのゾーニングが必要です。2月定例会での質問で「ゾーニングの設定などの必要性については、県に対して、働きかける」との答弁でしたが、地域理解の促進と紛争の予防のために、ゾーニングの必要性をどう考えているか、お尋ねします。
—答弁(生活環境部長)
  風力発電事業につきましては、1自治体にとどまらず、市町村を跨って実施される事例もあり、環境保全などに関しては、広域的な視点での配慮が必要であることから、これまで県との意見交換などの機会を捉え、ゾーニングの設定の必要性について検討するよう働きかけを行ってきたところであります。
市といたしましては、今後も、引き続き、県に対し、働きかけて参りたいと考えております。

⑳次に、ゾーニングに関する今後の対応について、本市として、石狩市はじめ国内外の先進事例に学び、環境と地域に配慮した合意形成のために、早急に風力発電事業に関するゾーニング計画に着手すべきですが、市長のご所見を、お尋ねします。
—答弁(市長)
 風力発電事業につきましては、現在稼働しております滝根小白井風力発電事業のように、市町村を跨がって実施されることもありますので、ゾーニングの設定などにつきましては、環境保全への配慮や隣接自治体との整合性を図る観点からも、より広域的な視点で取り組むべきであるものと考えております。

環境省の方で、今年の3月に「風力発電に係る地方公共団体によるゾーニングマニュアル」も出されておりまして、都道府県、市町村それぞれ実施主体となっております。県との協議も進めつつ、市としてもゾーニングについての検討をしていただきたいと要望しまして、わたくしの質問を終わります。
ご清聴ありがとうございました。

e0068696_1753324.jpg

by kazu1206k | 2018-09-13 06:06 | 議会 | Comments(0)