質疑の報告2ー小名浜港の埋め立て、本谷踏切の歩道工事
2018年 09月 15日
質疑の詳細を2回に分けてご報告の最終回です。
ちなみに、議案等に対する質疑は、意見を述べることはできないルールです。
質疑項目は、以下の通りです。
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1 市長提案要旨説明について(第1回)
(1)政を取り巻く諸問題についてのうち、「いわき都市計画事業震災復興土地区画整理事業合同竣工式典」の報告について
2 議案第11号 平成30年度いわき市一般会計補正予算(第2号)について(第1回)
(1)歳出2款1項7目企画費の企画調整費の震災メモリアル事業費について
(2)歳出3款2項1目児童福祉総務費の子ども・子育て支援新制度給付・事業費の病児・病後児保育施設整備事業費補助金について
3 議案第41号 あらたに生じた土地の確認について(第2回)
(1)小名浜港港湾区域内における公有水面埋め立てについて
4 議案第44号 事業委託契約について(第2回)
(1)常磐線泉・湯本間本谷踏切歩道設置工事委託について
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大きな第三点は、議案第41号 あらたに生じた土地の確認について、であります。
一つは、小名浜港港湾区域内における公有水面埋め立てについて、です。
1点目、公有水面埋め立て事業について、事業の概要はどうか、お尋ねします。
—答弁(産業振興部長)
小名浜港東港地区における公有水面の埋立てに係る事業につきましては、地域の産業や東日本地域のエネルギーの供給を支える物流拠点としての小名浜港の港湾機能の強化・高度化を図るため、東港地区において大水深岸壁や荷役機械等の施設整備、ターミナル用地の拡張等を目的としたふ頭用地の造成のために、福島県が実施するものであります。
本事業におきましては、平成10年に公有水面埋立免許を得て工事に着手しており、49.3haを埋め立てる計画となっております。
2点目、公有水面埋め立て事業の完了の見通しはどうか、お尋ねします。
—答弁(産業振興部長)
事業主体である県によりますと、事業全体を4工区に分割し、平成32年度の竣功を目指して工事を進めているとのことであります。
3点目、公有水面埋め立て事業の事業費の確保はどうなっているか、お尋ねします。
—答弁(産業振興部長)
本事業につきましては、県において、総事業費約330億円の事業として計画されているところであり、これまで、国の補助金や起債を活用しながら、計画どおりの進捗が図られてきたものであります。
県におきましては、今後とも、これまでと同様に財源を確保しながら、事業計画に応じた所要の事業費をしっかりと予算化し、着実に事業を実施していくとしております。
4点目、埋め立てた土地の用途は、どうなっているか、お尋ねします。
—答弁(産業振興部長)
公有水面埋立法に基づき県が免許した内容によりますと、県施工の埋立地49.3haのうち、ふ頭用地として30.6ha、保管施設用地として10.7ha、緑地として6.1ha、道路用地として1.9haが用途とされているところであります。
5点目、まちづくり団体など地域住民の土地の有効利活用の声にどう応えるか、お尋ねします。
—答弁(産業振興部長)
県によりますと、東港地区に計画されている緑地の利活用につきましては、今後、具体的に検討を行うとしているところであります。
市といたしましては、関係者の声を聴きながら、東港地区の本来の物流機能に支障を生じさせないことを前提として、より有効な利活用を図るための方策について具体的に検討していただけるよう、県に働きかけて参りたいと考えております。
大きな第四点は、議案第44号 事業委託契約について、であります。
一つは、常磐線泉・湯本間本谷踏切歩道設置工事委託について、です。
1点目、本谷踏切歩道設置工事委託について、工事内容、期間、契約金額など工事委託の概要はどうか、お尋ねします。
—答弁(土木部長)
本谷踏切歩道設置工事委託は、市道本谷・洞線道路改良事業に伴い、JR常磐線との交差部である現況幅員4mの本谷踏切を、幅員2.5mの片側歩道を含む、全幅11mの2車線道路に拡幅整備するもので、鉄道の運転保安上の理由などから、鉄道管理者である東日本旅客鉄道株式会社 水戸支社に工事を委託するものであり、委託期間は平成30年度から31年度、契約金額は2億748万円であります。
2点目、本谷踏切歩道設置について、経緯はどのようなものか、お尋ねします。
—答弁(土木部長)
本谷踏切を含む本谷・洞線道路改良事業区間は、主要地方道いわき上三坂小野線と泉地区の住宅地を結び、朝夕の交通量が多く、児童・生徒の通学路としても利用されておりますが、歩道が未整備で幅員も狭隘であることから、これまで、泉地区地域振興協議会などの皆様から、歩道整備に係る要望を度々受けてきたところであります。
加えて、平成26年度には、県により復興公営住宅 泉町本谷団地の整備が本路線に隣接して計画され、更なる交通量の増加が見込まれることなどから、市といたしましては、本路線における歩行者の安全確保、及び車両通行の円滑化を図るため、福島再生加速化交付金を活用し、平成27年度に事業着手するとともに、地区の皆様からの要望を踏まえ、当該踏切への歩道設置等について、JR東日本水戸支社と協議を進めてきたところであり、本年7月、施工内容等について合意が得られたことから、本定例会に事業委託契約案件を上程したものであります。
3点目、歩道設置に対する住民要望は、どのようなものだったか、お尋ねします。
—答弁(土木部長)
歩道設置に対する要望につきましては、平成22年8月に、泉地区地域振興協議会をはじめ、地元行政区や小中学校関係者より、「本谷踏切を含む一級市道本谷・洞線の歩道整備について」の要望書が提出されております。
その後、平成26年9月に開催された、泉町本谷団地の建設に伴う説明会において、地元行政区より、当該団地付近における本路線の歩道整備、及び当該踏切の拡幅等に係る要望があり、更に平成29年2月には、泉地区地域振興協議会などにより、「本谷踏切の拡幅と踏切内歩道整備事業の早期完成について」の要望書が提出されたところであります。
4点目、本谷踏切歩道設置に対する住民要望は、設置工事委託にどう反映されたか、お尋ねします。
—答弁(土木部長)
本谷踏切の歩道設置等に対する住民の皆様からの要望を受け、市では、当該踏切を含む本路線について、歩道付き2車線道路として整備することとし、その設計にあたりましては、地区の皆様などから御意見を頂きながら検討を進めてきたところであります。
また、平成29年2月に提出頂きました、当該踏切の早期完成に係る要望に対しましては、地区の皆様の思いを重く受け止め、同年7月に、市長が直接、JR東日本水戸支社長へ本谷踏切の整備推進に係る要望を行い、スケジュールを早めて、今年度より踏切工事に着手することになるなど、事業の早期完成に向け取り組んできたところであります。
5点目、通学の学童はじめ歩行者、車両の通行など、工事期間の安全をどう確保するのか、お尋ねします。
—答弁(土木部長)
工事期間の安全確保についてでありますが、歩行者及び自転車につきましては、現在の踏切の北側に、幅員約2mの仮踏切を設け通路を確保するとともに、警報機や遮断機のほか、照明を設置するなどの安全対策を行って参ります。
また、車両につきましては、通行止めとせざるを得ないことから、市といたしましては、通行止めによる影響を極力少なくするよう、JR東日本水戸支社へ求めていくとともに、今後、迂回路の案内や規制看板の設置、及び、周辺住民や道路利用者への周知方法等について検討し、地区の皆様や学校関係者等と合意形成を図りながら、工事期間の安全確保に努めて参りたいと考えております。