原発避難者をひとりも路頭に迷わせない!住宅と人権保障を求め行動
2018年 11月 27日
国と福島県は2017年3月末で12,539世帯・32,312人の区域外避難者の住宅無償提供を打ち切り、福島県は来年2019年3月末には2,000世帯への民間賃貸住宅家賃補助、国家公務員住宅の提供を打ち切るとしています。
更に8月27日には内堀知事が住民の意見を十分に聞くことなく「富岡町、浪江町、葛尾村、飯舘村の帰還困難区域の応急仮設住宅の無償提供を平成32年(2020年)3月末で終了」と発表しました。同時に南相馬市、川俣町、葛尾村、飯舘村の避難指示解除区域についても特定延長はあるものの予定通り来年3月末で終了するとしています。しかし、昨年避難指示が解除された区域の平均居住率は未だ20%以下で、殆どが避難先に居住を続けている状況です。
第13回県交渉の主なやりとりは、以下の通りです。
⒈共同アピールの提出
<共同アピールの緊急要求項目>
1.区域外をはじめとする全ての避難者の生活実態調査と包括的な支援策の実施
2.浪江町、富岡町、飯舘村、葛尾村の帰還困難区域の応急仮設住宅の無償提供継続
3.南相馬市、浪江町、川俣町、葛尾村、飯舘村の避難指示解除区域の応急仮設住宅の無償提供継続
4.避難指示区域外避難者に対する応急仮設住宅打ち切り撤回と無償提供の継続・再開及び福島県内外の新規避難希望者に対する避難用住宅の無償提供実施
5.国家公務員住宅等に居住する区域外避難者の公営住宅への入居確保、及び安定した住まいが確保されるまでの入居
6.区域外避難者2,000世帯への民間賃貸住宅家賃補助の継続
7.避難者に対する立ち退き訴訟や調停の国・福島県の責任による解決
8.「子ども・被災者支援法」に基づく支援対象避難者の公営住宅入居の優先・特例措置の継続及び同法の支援対象地域の維持
⒉回答確認
・再回答を要請
⒊質疑応答
⑴知事の基本認識について
・福島県
ー国連人権理事会の勧告に対し、様々な考え方があると受け止めている。
・ひだんれん
ー国連からの勧告が「様々な考え方」なのか。住宅無償提打ち切りは帰還への最大圧力。
⑵帰還困難区域の打ち切りの撤回について
・ひだんれん
ー浪江津島地区、なぜ当事者の意見を聞かないのか。見捨てるのか。
ー関係町村と協議を重ね判断というが、密室の判断ではないか。
・福島県
ー応急仮設住宅も老朽化、借り上げも期限。関係町村と協議して共通意識。
ー議会でも、順番が逆と指摘受けた。実態調査はこれから。
・ひだんれん
→情報公開文書の「把握困難」について、確認を要請する。
・ひだんれん
ー借り上げ住宅のコミュニティ復活可能でない。
・福島県
ー11月から、住まいに関する実態調査。集計中。約3300。
・ひだんれん
→調査後の対応について、見直しが必要なケースなど特定延長に拘らない徹底した寄り添いを要望
⑶区域外避難者の住宅提供・民賃補助の継続について
・ひだんれん
ー自立の検証なしに打ち切りは、おかしい。
ー個別訪問での実態把握の現状は64件の相談。訪問件数の回答を要請。
ー相談業務で済まない、経済支援の必要性。
ー子どもの教育資金取り崩し住宅資金に回す現状。
ー来年3月一律打切りは無謀。母子、学童、高齢者の家庭への個別対応が必要だ。
ー神奈川県の民賃1万円補助1年延長、受け入れ県真剣なのに福島県どうするのか。
→2046世帯の個別調査を。訪問調査の結果の公開を要望
⑷国家公務員宿舎セーフティネット使用貸付について
・ひだんれん
ー12月が近い。回答は心外。一人も路頭にまよわせない。財務省と協議してるのではないか。
ー4月以降、退去できない人どうするか。罰則規定適用するな。追い出しするな。
・福島県
・2割ぐらいは決まっている。8割は連絡とれている。
・ひだんれん
→連絡、退去決定者等の数字の公表、対応策を要請。
福島県知事に提出した、緊急要求項目の共同アピールには、3週間で95団体、678名の方が賛同しました。
【賛同団体】96団体(11/27現在・順不同)
国際環境 NGO FoE Japan/支援交流『虹っ子』/放射能ゴミ焼却を考えるふくしま連絡会/ 脱原発の日実行委員会/子ども脱被ばく裁判の会/国際環境 NGO グリーンピース・ジャパン /子どもたちに未来をわたしたい・大阪の会/脱被ばく実現ネット/原発なくそうミツバチ の会(静岡県函南町)/未来の福島こども基金/緑の党グリーンズジャパン/憲法を生かす 会関東連絡会/チェルノブイリ子ども基金/フクシマを思う実行委員会/オーガニックシア ター/原発避難者の住宅裁判を準備する会/さよならニュークス デュッセルドルフ(ドイ ツ)/脱原発かわさき市民/避難の協同センター/さよなら原発品川アクション/山口県避 難移住者の会/原発とめよう!九電本店前広場/原発いらない福島の女たち/ふぇみん 婦 人民主クラブ/民の声新聞/平和と民主主義をともにつくる会・かながわ/平和と民主主義 をめざす全国交歓会/フェアコープ関東/首都圏なかまユニオン/原発輸出に反対する市民 アクション(コアネット)/原発を考える品川の女たち/虹とみどりの会/緑ふくしま/か ながわ平和憲法を守る会/原発ゼロへ・生駒の会/福島原発 30 キロ圏ひとの会/希望のまち 東京をつくる会/つなごう命の会/放射能健康診断 100 万人署名運動全国実行委員会/奈良 脱原発ネットワーク/さよなら原発なら県ネット/脱原発市民会議かながわ/子どもたちの 健康と未来を守るプロジェクト/カタルワ(311からまなぶ会)/アマナクニ・名前のな い新聞/「脱原発」桜井の会/生命(いのち)を考える福島と鹿児島の会/被ばく医療を考え る会かごしま/モントリオール KIZUNA/勇気野菜プロジェクト/ひゃくようばこ/とんがり ぼうし/油谷農業小学校/ちょぼちょぼ市民連合/放射能から豊中市民・子どもを守る会/ 原発事故避難者の住宅確保を支援する江東の会/子どもたちを放射能から守る伊豆の会/ NoNukes! 野にゆく会/「避難の権利」を求める全国避難者の会・かながわサポーターズ/ 福島原発かながわ訴訟を支援する会/プルトニウムフリーコミニケーション神奈川/脱原発 をめざす新潟市民フォーラム/こらん処よろず相談会/ノーニュークス・アジアフォーラ ム・ジャパン/イマジン@せや/居住と"非差別"を守る会/全国一般ふくしま連帯ユニオン 福島と共に・さがみの会/なくそう原発あつぎの会/脱・原発あつぎ連絡会/ドイツ公益社団SAYONARA Genpatsu Duesseldorf e.V./さようなら原発 1000 万人アクション市民の会/反貧困ネットワーク/六 ケ所未来プロジェクト/原水爆禁止日本国民会議/憲法を生かす会/福島応援プロジェクト 常陸 24 条の会/ママの会@たま/福島こども保養プロジェクト@練馬/ぽろろん/ピース ムーブ・ヨコスカ/原発避難者と歩む@川越/311 フクシマを忘れない原発のない未来をア クション inTAMA/東日本被災者支援千葉西部ネットワーク/神奈川・子どもを守りたい/原 発再稼働に反対する埼玉連絡会/原発とめよう秩父人/公正な政治を求め動く市民の会/健やかに暮らして生きたい埼玉人会/三芳九条の会/福島の子どもたちとともに・西湘の会/ 横浜西部福祉ユニット/ NPO 法人ふくしま支援・人と文化ネットワーク/原発さよなら千葉/Mamadomo/フクシマ・アクション・プロジェクト
【賛同者】678 名(11/27現在・略)

