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福島第一原発事故の関連施設、東京電力廃炉資料館

 5月8日、福島第一原発事故の関連施設を見学しました。
 10万Bq/kg以下の廃棄物を既存の管理型処分場(旧フクシマエコテッククリーンセンター)で埋立処分を実施中の特定廃棄物埋立処分施設の情報館「リプルンふくしま」、福島第一原発事故の収束作業と廃炉事業の現状を知らせる「東京電力廃炉資料館」、放射能汚染地域の除染で発生した土壌等を最終処分まで中間貯蔵する施設工事の概要や進捗状況を紹介する「中間貯蔵工事情報センター」などです。
 そのうち、「東京電力廃炉資料館」について、展示パネルの「原子力発電とは」で、「津波の高さ、地震の強さを考慮した設計」と紹介していました。「反省と教訓」のパネルでも「巨大な津波を予測することが困難であったという理由で、福島原子力事故の原因を天災として片付けてはならず」といいつつ、15.7mの巨大津波を予測しながら対策を先送りした事実の紹介はありませんでした。
 こうした展示内容では、旧経営陣の責任を不問にし、人災と認めず、東京電力の企業責任、原子力事業者として不適格性を回避しようと腐心する醜態を晒すものです。
 見学者としての感想としては、福島県民はじめ多くの福島第一原発事故の被害者、未曾有の原子力災害の被災者にとって、これらの展示内容は、許しがたいものです。

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by kazu1206k | 2019-05-09 23:09 | 脱原発 | Comments(0)

佐藤かずよし


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