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排気筒、汚染水、第二廃炉で申し入れ、東電交渉

 9月11日、脱原発福島ネットワークなど福島県内の10市民団体による、東電交渉(再開第49回)が、いわき市平の平送電所で開かれました。
 冒頭、「福島第一原発1・2号機排気筒の解体、トリチウム等タンク貯蔵汚染水の陸上保管、同第二原発の廃炉に関する申し入れ書」(後段に全文掲載)を提出しました。申し入れは、以下の3項目です。
 1、1・2号機排気筒解体は、工事延期の原因の本質と再発防止策を確立するまで作業を中止すること。
 2、トリチウム等タンク貯蔵汚染水は、海洋放出をやめ、陸上保管による恒久的対策を確立すること。
 3、福島第二原発は、使用済み核燃料の保管期間と安全対策、搬出先と搬出見通し、長期間の廃炉作業期間中の人材の確保など、安全対策に基づいた廃炉ロードマップと工程管理を明らかにすること。
 今回も、前回に引き続き、「福島第一原発事故の収束、労働環境の改善、同第二原発の廃炉、日本原電への資金援助中止、事故被害者への賠償を求める要請書」(3月18日提出)の再質問に対する東電側の回答と質疑ならびに難航する1・2号機排気筒解体工事についての質疑が行われました。

●1・2号機排気筒の解体工事についての質疑
ー市民:1・2号機排気筒の解体工事の遅延について、説明願いたい。
ー東電:8月1日に作業を開始し、9月1日に1ブロックの切断を完了した。19分割のうち1分割に1ヶ月かかった。9月10日15時に、規制庁に説明したが、「作業止めよ」との話はなかったので、準備が完了次第、作業を開始する。
ー市民:たび重なるトラブルの原因と対策についての説明はあるのか。
ー東電:1週間後くらいに、規制庁のホームページに掲載されるのではないか。
ー市民:今回の切断では、最後に3人の作業員が排気筒の頭頂部まで行ったが、被曝量はどうか。
ー東電:最大0.2msv/h。排気筒の頭頂部の空間線量は、上が0.08msv/h、下が0.04msv/h。
ー市民:排気筒の基部の空間線量は?
ー東電:次回、回答。
ー市民:排気筒の中間部の空間線量は?
ー東電:次回、回答。
ー市民:切断を請負のエイブルとの直接契約の理由は?
ー東電:次回、回答。
ー市民:規制庁に説明した中身は?
ー東電:解体装置の6軸アームの一部不作動は、パソコンの不動作が原因。4台のチップソーの一部不動作は、中側からの押し切り。750トンのクローラークレーンが油漏れで、発動機の不動作、燃料がなくなったため、作業員3人でガソリンをあげた。3人の緊急対応については、事前に訓練していた。これら多岐にわたる事象への対応を説明した。

*次回は、10月30日(水)午後1時、いわき市平の東京電力平送電所。
 
福島第一原発1・2号機排気筒の解体、トリチウム等タンク貯蔵汚染水の陸上保管、同第二原発の廃炉に関する申し入れ書

東京電力ホールデングス(株)代表執行役社長 小早川 智明 様      2019年9月11日

 東京電力福島第一原発事故の責任を問われ、業務上過失致死傷罪で強制起訴された勝俣恒久、武藤栄、武黒一郎ら旧経営陣3被告人に対する刑事裁判は、9月19日に東京地裁判決を迎えます。同罪の法定刑上限の禁錮5年の求刑に、福島県民はじめ被害者・被災者は、裁判所が厳正な判決を下すことを願っています。
 福島第一原子力発電所事故は、政府の原子力緊急事態宣言も解除されておらず、中長期ロードマップに基づく各種作業も喫緊の課題が難航しています。
 1・2号機排気筒の解体工事の遅延については、原子力規制委員会でも解体作業でのトラブル続発への懸念や工程の見直しを求める意見も相次いでおり、放射性物質の飛散や作業員の被曝を防止するため、度重なる工事延期の原因の本質と再発防止策を明らかにする必要があります。
 また、トリチウム等タンク貯蔵汚染水の保管については、8月、汚染水に関する経済産業省の多核種除去設備等処理水の取扱いに関する小委員会が、昨年8月公聴会での多数要望であった敷地内でのタンク貯蔵を継続する「長期保管」の議論を開始し、敷地不足を理由にタンク保管の継続に難色を示す貴社に対し、「中間貯蔵施設用地を活用し原発の敷地を拡張すべき」との提案や敷地利用の全体図について貴社の説明不足を指摘する意見、「地元の生活を犠牲にして廃炉を進めるのは論理が破綻している」「風評に大きな影響を与えないと判断される時期までの貯蔵が必要ではないか」等の意見が出され、敷地拡張など各論点の課題を整理して、協議を継続するとされています。
 一方、9月10日の原田環境大臣発言について、海洋放出に反対している福島県漁業協同組合連合会の野崎会長は、「きちんとした検討が必要な時期に軽率な発言がなされ、冷静な議論が阻害されないか懸念している」とし「大臣交代の前に言うのはあまりにも無責任だ」と指摘しています。
 さらに、貴社は福島県民の声に押され第二原発の廃炉を正式決定しました。廃炉のロードマップ等について、貴社は、使用済み核燃料を乾式キャスク等で保管するとしていますが、使用済み核燃料の保管期間とその安全対策、搬出先と搬出の見通し、長期にわたる廃炉作業期間中の人材の確保などを含めて、安全対策に基づいた廃炉ロードマップと工程管理を早期に示す必要があります。
 この際、わたしたちは、下記の通り申し入れ、速やかな回答を求めます。

1、1・2号機排気筒解体は、工事延期の原因の本質と再発防止策を確立するまで作業を中止すること。
2、トリチウム等タンク貯蔵汚染水は、海洋放出をやめ、陸上保管による恒久的対策を確立すること。
3、福島第二原発は、使用済み核燃料の保管期間と安全対策、搬出先と搬出見通し、長期間の廃炉作業期間中の人材の確保など、安全対策に基づいた廃炉ロードマップと工程管理を明らかにすること。

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by kazu1206k | 2019-09-11 23:19 | 脱原発 | Comments(0)