断水対策と平浄水場復旧見通し
2019年 10月 14日
いわき市内では夏井川水系の3河川、好間川、新川、夏井川などの氾濫が、家屋の浸水や車両の被水など甚大な被害をもたらしています。また中山間地で、がけ崩れや冠水などが相次ぎ、県道、市道の通行止が続いています。
広域的な影響は、平浄水場の浸水による運転停止で、平、四倉、久之浜・大久、豊間、薄磯、郷ケ丘、自由ケ丘、明治団地、平成ニュータウン、小川などの約45,400戸が断水に追い込まれていることです。
市水道局では、飲料水など生活用水の確保のために、市内に23箇所の応急給水所を設置して、給水をするとともに、被災した平浄水場の復旧に努めています。
平浄水場は、浸水により外部電源が受電不能及び電気計装設備が水没したことにより、運転停止となっているものです。これまで、電気計装設備の点検後、水没による交換が必要な部品の調査を完了し、送風による乾燥を進めてきました。今後の見通しは、15日に、交換機器の納期を確認し、16日以降、外部電源を受電するために、気中開閉器の交換作業を行い、完了後に試験通電を行います。また、電気計装設備の故障した機器の調査・交換・修繕を始めます。
市水道局は、復旧見通しのポイントとして、16日の気中開閉器の交換後、通電を開始した時点でどの部品の交換が必要かなどより詳細が判明するため、さらに詳しい復旧見通しが立つと説明しています。
わたくしは、14日、引き続き、市民のみなさんからの聞き取りを進め、みなさんからの給水所や給水車等のご要望、医療機関や介護施設などからの貯水槽への給水車の派遣などのご要望を受けて、水道局や災害対策本部に対し、断水に伴う市民の状況と要望等を説明しました。他自治体からの給水車派遣を要請するための国や関係機関への要請や断水の早期解消に向けた対応も要請しました。
市民のみなさんは、断水の中でも、浸水家屋の整理や清掃に助け合って努力されていました。頭が下がります。これからも、力を合わせて頑張りたいと思います。