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浸水被害住民の要望ー住宅の確保と緊急支援

 台風19号により、被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。
 被災地の苦難、苦闘が続いています。いわき市内夏井川水系の3河川、好間川、新川、夏井川の決壊、氾濫により、お亡くなりになられた方8名はじめ、平地区の平窪、赤井、好間地区、小川地区などで約8,000世帯が床上・床下浸水という甚大な被害をもたらしています。
被災した住民のみなさんは、友人、知人、ボランティアなどのみなさんの手を借りて、被災した家屋の片ずけ整理、清掃など復旧に立ち上がっています。
 浸水被害で家屋に浸水し家財が全壊状態になったお宅からは、東日本大震災の時のように、応急仮設住宅や民間賃貸住宅を利用した見なし仮設住宅の提供など、住宅の確保と支援を要望する声が相次いでいます。いわき市の担当部に状況を説明すると、住宅支援について、いわき市も福島県と具体的な支援策を協議中でした。県と国との協議も含め、しばし、時間が必要とのことです。
 15日の午後、多くの復旧作業を進める下平窪の知人宅では、女性たちが集まり、かたずけられたスペースで炊き出しのボランティアが行なわれていました。約15人ほどの女性たちから、ご意見やご要望をお聞きし、16日午後、以下のような、いわき市の回答をお伝えしました。
 
●下平窪の住民の皆様のご意見ご要望(10月15日)といわき市の回答

① 下平窪のバリア美容室前の信号機が赤点滅、渋滞を招いており、赤点滅を解消できないのか。
  ⇒ 中央警察署へ問合せしたところ、当該信号は、基盤が水没し故障したため、応急的な修繕により赤信号を点滅させていたもの。本日16日(水)、修繕を行った結果、通常運転となっている旨回答があったところです。

② 交通手段のない方が買い物に不自由している。平窪地区の常磐交通の路線バスはいつ再開するのか。
  ⇒ 常磐交通では、路線バスを走らせることにより、渋滞状況の悪化や到着時刻等の時間が全く見込めず更なる混乱を招く可能性等を懸念し、運行再開に踏み切れないところであったが、被災者の足を確保する観点から、市として新常磐交通に対し運行再開を要請し、常交からは、安全確認が出来次第、運行再開する旨回答があったところです。

③ 給水所は平窪地区に2か所、年寄りなどは遠くていけないので、もう少し中まで入って給水してほしい。
  ⇒ 検討いたします。

④ 感染症予防のため、消毒液やマスクを配布してほしい。
  ⇒ 消毒液については、床下浸水の場合は消毒不要ですが、床上浸水の場合は、水拭き等で洗浄・乾燥後に消毒する必要があることから、健康調査で職員が訪問した際、必要に応じて配布します。洗浄・乾燥等が終わっていない場合は、最寄りの保健地区センターで配布します。(在庫がなく配布できない場合があるので、お問合せの上、お越しください。)
    マスクについては、現在発注しているところであり、着荷次第、配布する予定です。

⑤ パン等食糧の配布予定はあるのか。
  ⇒ 検討いたします。

⑥ 夏井川の堆積物(土砂)除去をしてほしい。
  ⇒ 河川管理者の福島県へ要望内容を伝えます。

⑦ 土嚢袋を配布してほしい。
  ⇒ 現在発注しているところであり、着荷次第、配布する予定です。

⑧ 平窪地区の浸水は、中島町の取水所南側が決壊したのが原因と聞いているが、そうなのか。
  ⇒ 当該箇所の決壊が、浸水原因の1つであります。

⑨ 小玉ダムを緊急放水したのか。
  ⇒ ダム管理者の福島県から、緊急放水したとの情報は聞いておりません。

⑩ 高齢者が情報を入手するのにインターネットは難しいので、FMいわきを活用してほしい。
  ⇒ 市では、台風19号の到達予想日の前日11日(金)には、市公式ホームページにより台風への備えについて市民に周知するとともに、FMいわきによる情報発信も効果的であることから、随時の放送に協力していただいた。
 被害が甚大と明らかになってきた14日(月)からは、断水・給水、災害ゴミ、電車・バスの運行状況など、市民生活に必要な情報を可能な限り放送していただいている。
 今後も、生活に必要な情報を得る手段として、FMいわきを聞いてもらえるような広報を行っていきたい。
 
⑪ 平養護学校が地区の障害者のみ自主的に受け入れをした。高台にあり、一般市民も受け入れられるよう、市で協定を結ぶなどできないか。
  ⇒ 御意見を受け、学校側とどのような受入等が可能か確認し、検討いたします。

⑫ 常勝院の回りに放置車両(水没車)が放置されており、移動をしてほしい。
  ⇒ 基本的には、所有者や土地管理者が対応することになるものと考えます。

⑬ 10/14に2人1組で現地調査をしたそうであるが、下平窪の中島町・古川町は回って来なかったとのことだが、事実か。
  ⇒ 10/14から浸水区域の現況確認のため、各地区の写真撮影や区長さん等へのヒアリングなどの巡回調査をしており、10/14に下平窪中島町・古川町も訪問しています。

 (回答部分の下線は、佐藤が記入)

浸水被害住民の要望ー住宅の確保と緊急支援_e0068696_1658821.jpg
 
by kazu1206k | 2019-10-16 23:43 | 地域 | Comments(0)

佐藤かずよし


by kazu1206k