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台風19号の被災から1ヶ月

 東日本に甚大な被害をもたらした台風19号の被災から1ヶ月が経ちました。
 あらためて、お亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りいたします。そして被災された多くの皆様に心よりお見舞い申し上げます。
 いわき市内は、記録的な大雨により、夏井川水系、鮫川水系で河川の決壊・越水による氾濫が発生しました。平平窪、平赤井、好間町、小川町関場、遠野町滝などの地区で床上浸水や土砂崩れが起き、9名の方ががなくなり、4,600棟を超える住家が被害を受けました。さらに、道路や橋梁、農業土木施設や林道施設等の損壊、農作物の被害など、各方面で甚大な被害となりました。基幹浄水場である平浄水場が浸水により運転停止となり、市内北部の広域断水が発生して、2週間にわたり、一時は約45,400戸が断水しました。これまで判明している被害総額は約121億円を超えるとされます。
  被災された市民の皆さんは、1〜2メートルの水位まで浸水し不安な夜を過ごし、九死に一生を得た方々をはじめ、それぞれの方々が今までに経験したことのない水害の被害に遭遇しました。それでも、断水による生活への打撃をしのぎ、流入した汚泥を住家からかき出し、家屋周りの片付けや消毒などを進めてきました。
 現在も、約340名の方々が厳しい避難所での生活を強いられています。縁者を頼り身を寄せている方々、被災された自宅で頑張っておられる方々も、大変不自由な生活を送られています。
 いわき市は12日に災害対策本部を設置し、人命の救助をはじめ、平浄水場の復旧と断水地区への給水対応、河川と道路等の応急復旧、被災された市民の皆様への緊急支援、災害ごみの撤去等に、職員、消防団員の皆さんはじめ自衛隊へ災害派遣も要請し、国、県の関係機関、全国の各自治体や民間団体、市民ボランティアなどの御協力をいただき対応してきました。これまで御支援、御協力頂きました皆様に、心から感謝申し上げます。
 台風19号に続く、10月25日の大雨も含めて、災害への対応は、「応急対応期」から被災者の生活再建に向けた支援やインフラ等の本格復旧に取り組む「復旧・復興期」へと移行しつつあります。
 被災された市民の皆様からは、住まいの確保、罹災証明書の早期発行、災害廃棄物の早期撤去、被災者生活再建支援金の要件緩和と支給範囲の拡大、河川の河道掘削、堆砂除去、堤防嵩上げなどの要望が出されています。
 今、被災者の生活の再建を最優先に、一日も早い復旧に向けて全力上げることが求められています。
 気候変動の中で、自然災害の広域・激甚化が進んでいますが、尊い人命と貴重な財産が再び失われることないように、国と県に対し、河川の改修など、災害に強いまちづくりを進めること、被災者生活再建支援制度を早急に見直し拡充することを求めます。
 わたくしをはじめ市議会は、基礎自治体であるいわき市のスピーディな被災者対応を引き続き求めるとともに、甚大な被害、被災された皆様の住まいの確保、生活の再建に向けて、力をあわせていきたいと思います。  そして、市民の皆様の安全・安心を確保するために、今回の災害対応について、各分野でしっかり検証していきます。引き続き、一層の御支援と御協力を賜りますよう、お願い申し上げます。

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by kazu1206k | 2019-11-13 23:17 | 防災 | Comments(0)

佐藤かずよし


by kazu1206k