鹿島街道、山崩落から4ヶ月
2019年 12月 24日
これまで、県が設置した伸縮計やライブカメラ等の観測機器による調査点検、県による地質調査及び測量設計の業務委託が発注されてきました。4ヶ月の月日で、崩落した砂岩の岩塊が風雨によって割れ、今後の地震や風雨などの自然状況により、住家等に二次被害の可能性も懸念されております。現場に隣接する世帯は、避難を継続しており、通学路の変更による児童の登下校時の安全確保のために子ども見守り隊が協力しています。交通と生活の大動脈である県道小名浜平線の片側通行の長期化による交通渋滞や沿道商店街の売上低下などの影響も長期化しています。
いわき市は、復旧にあたり国の補助事業である、災害対策等緊急事業推進費の活用や県道と市道の復旧工事に伴う費用負担の範囲など、これまで国、県と協議を進め、本年9月26日に国に対し県と同時に申請を行い、概略事業費や費用負担の概略設定及び役割分担などについて取りまとめてきました。
今後の見通しは、現在、県が調査設計を実施し、今後、復旧工法を決定したのち、事業費や費用負担を確定し、速やかに復旧工法や復旧見通しについて住民説明会などで公表していく予定とされています。
復旧工事は、県が県道と市道を一体的に施工するとし、いわき市は12月議会で、事業費の補正予算案を議決しました。県もその予定です。県が1月中に復旧工事の入札、契約、発注を行い、その後工事を進めることになっています。
毎朝の子供達の見守りも4ヶ月になります。越年する現場を毎日見ながら、1日も早い、県道小名浜平線の完全復旧による安全・安心な市民生活の回復を望んでいます。
