行政視察ー逃げおくれゼロのまちづくり、津山市城西地区
2020年 01月 18日
調査事項は、「逃げおくれゼロのまちづくり」について、です。
津山市の「城西地区のまちづくりと地域住民で作る地区防災計画」などを「津山市城西まちづくり協議会」から説明を受け学ばせていただきました。
「津山市城西まちづくり協議会」は、津山市城西地域の歴史と文化を尊重したまちづくりを推進し、観光振興と後世に地域の伝統と文化を伝承することを目的とした地域づくり団体。3つの部会「まちづくり部会」、「福祉部会」、「防災防犯部会」で、定住促進、作州絣の支援、齢をとっても住み続けられる地域づくり、安心安全なまちづくりなどの活動を行っています。
1998年の台風10号による吉井川水害で、ボランティア本部を立ち上げるなどの活動を経て、ゼロから防災の取り組みとして、内閣府地区防災計画作成モデル事業になりました。災害時のルールづくりを、平成29年度からはじめ、町歩き、避難所までの地図づくり、防災マップづくり、防災訓練などの自主活動をスタート。平成30年の西日本豪雨では、公民館で避難所を開設しています。
令和元年度の課題として、見守り台帳の具体的活用、町内ごとの一時避難所の確定、地区防災計画としてまとめることとしております。
いわき市では、避難行動要支援者の「個別計画」について、西日本豪雨で要支援者を名簿に搭載しながら「個別計画」を策定していなかった倉敷市で多くの犠牲者が出たことから、私は一昨年の9月定例会で「個別計画」を取り上げましたが、昨年19号台風被害の事態に間に合いませんでした。改めて、民生委員や社会福祉協議会、自主防災組織や自治会、消防、福祉事業者などとともに、避難行動要支援者の避難を助ける「支援者」や支援方法を定める「個別計画」の策定を進め、避難訓練の実施も含めて、実効性のある計画を早期に練り上げるべ必要があります。
以下は、「津山市城西まちづくり協議会」からの説明メモです。
⒈津山市の概要
・人口102,949人、町内会365、自主防災組織率100%
⒉城西地区の現状
・人口4,476人、2,176世帯、町内会15、高齢化率37.5%、小学校1(206名)、保育園1、乳児保育園1
・作州民芸館:明治42年築、2019年から津山まちの駅城西へ
・城西公民館:平成19年8月開館
・吉井川水害:1998年、台風10号被害、ボランティア本部の立ち上げ
・まちづくりの歴史:平成8年〜城西丸ごと博物館フェア、
ー年1回のイベントでは地域が変わらない〜まちづくり活動の開始
・まちづくり協議会:平成23年〜、1期事業平成24年〜26
ー平成27年から29年2期事業ー地域マネージャー雇用、
ー小さな拠点事業:平成30 〜3年、作州民芸館の指定管理者
・まちづくり協議会の組織と事業
ー3部会:まちづくりー野菜と魚の市
福祉ー子育てサロン「さくらんぼ」、まちばの寺子屋、じば子の文化祭
防災防犯
・ゼロから防災の取り組みをスタート:内閣府地区防災計画作成モデル事業
ー災害リスクの把握、災害時の課題のイメージづくり、地域の危険や資源を知る
災害時のルールづくり
・平成29年度自主活動スタート
〜町歩き、避難所までの地図づくり。防災マップづくり。第5回防災訓練
〜平成30年、避難所運営ゲーム。連絡網づくり、班の役割、避難所運営
・平成30年、西日本豪雨と公民館7回避難所開設
〜災害対策配備のフロー作成、連絡網の実践
〜第6回防災訓練、第1回HUG:振り返りPDCA、第2回HUG:避難所図面使用実施
・令和元年度の課題
〜見守り台帳の具体的活用、町内ごとの一時避難所の確定
〜地区防災計画としてまとめる
