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福島原発事故から9年、鎮魂と慰霊の3月11日。

 2011年3月11日の東日本大震災、福島原発事故から9年。鎮魂と慰霊の3月11日。
 あらためて犠牲となられた方々に哀悼の誠を捧げます。そして、今尚、避難生活を続ける万余の人々はじめ、被災された全ての方々にお見舞いを申し上げます。
 未だに、あの日出された政府の原子力緊急事態宣言は解除されていません。
 9年目の福島では、政府が避難指示区域を次々に解除し、JR常磐線を全線開通させ、事故前と同じように駅前を飾り付け、復興のためにする箱物が作られ、人々の人権を蹂躙するかの、帰還ゴリ押しが続いています。しかし、放射能によって汚染された大地と被曝が強制される環境に変わりはありません。
 溶け落ちた核燃料のデブリの取り出しの見通しさえつかない状況で、被曝労働者が過酷な労働条件の下、困難な事故収束作業を継続しています。そんな中で、とうとう、政府は、タンク貯蔵汚染水の海洋放出を決めようとしています。被災県民の多数が反対し、海と共に生きる漁業者の陸上保管を求める声を、権力で押しつぶそうとしているのです。被災者に寄り添うと言いながら、被災者の分断を進め、2020東京オリンピックに乗じて、事故が終わったかのように隠蔽する、政府と東電の姿勢に、事故の反省と責任は感じられません。
 被害者を泣き寝入りさせようとする、政府と東電の強権姿勢に屈するわけにはいきません。
 東電旧経営陣の事故責任を問う東電刑事裁判も、東京高裁での控訴審が秋以降始まります。
 鎮魂と慰霊の3月11日は、原発事故被害者、被災者の生きる権利の確立を求めて、決意を新たにする日です。

以下に、2011年3月14日のブログを再掲します。

大地震、大津波、原発震災

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生きています。
インターネット環境が3月11日夜から13日午後までダウンしていました。3.11の大地震、大津波、原発震災が人々を襲っています。水の確保、行方不明者、避難所、災害対策本部への対応など、朝から晩まで市民の被災対策に追われています。
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原発震災がついに現実のものとなってしまいました。福島第一・第二原発の原子炉爆発の危機が続いています。営業開始40年の老朽炉第一原発1号機が炉心溶融をおこし、ベント管を開放して放射能を大気中に放出して放射能汚染がはじまり、水素爆発で原子炉建屋の上部が吹き飛びました。周辺住民の被曝がはじまっています。東京電力は喪失した冷却水・真水にかわり海水を注入しました。水蒸気爆発を阻止することが果たしてできるのか。大地震の際に稼動していた7機。プルトニウムとウラン燃料を装荷したプルサーマルの3号機の危機も続いています。
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東電の情報隠しにあらためて怒りを感じます。国の危機管理体制の脆弱さが露呈しています。遅きに失した第一原発半径20キロ周辺住民の避難指示。病気で動けない人や介護が必要な人など、未だに580人の人たちが避難地域で孤立しています。6万4千人の避難民のうち、被曝されている方も数百人はくだらない状態です。
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市長に市民の被曝対策で備蓄しているヨウ素剤の対応を要請しました。市長は県の判断を待つという話しでしたが、タイミングを誤らないように準備を急がねばなりません。避難できる人は早く100キロ程度移動してください。最低でも30キロ圏外に。あきらめないで頑張りましょう。








by kazu1206k | 2020-03-11 22:57 | 脱原発 | Comments(0)