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TEAMママベクが市と協議、要望書提出

 11月26日午前、「TEAMママベク 子どもの環境を守り隊」といわき市担当課との、20年度第2回目の協議が行われました。ママベク側からは代表3名、市側から除染対策課、教育委員会学校支援課から5名が出席し、市議会議員も私含め3名が同席しました。
 TEAMママベクのお母さんたちは、子どもたちの被曝を少しでも低減して生活環境を整えることを目的に、いわき市やいわき市教育委員会の許可のもとに、市内の小中学校、幼稚園・保育所等の環境放射能測定を続けています。
 子どもたちの行動範囲を母親目線で細かく調べ、放射能を可視化させながら、結果を行政に報告して必要があるところは対策を求めてきました。いわき市も子どもたちの環境改善のために、担当課である除染対策課、学校支援課、こどもみらい課から担当が出席し協議を行ってきました。
 この日は、冒頭、ママベク側から要望書を説明し提出しました(末尾に掲載)。
 その上で、以下のように、市内の小中学校の測定結果報告への対応、繰り越し事項の協議が行われました。

⑴要望書提出〜5項目

⑵測定結果報告
・藤原小学校
・鹿島小学校ーモニタリングポスト故障
・江名小学校
・中央台北小学校
・中央台南小学校
・中央台東小学校ーホットスポットあり
・郷ヶ丘小学校
・平第二中学校ー高濃度袋あり。土壌測定でストロンチウム核種を検出。調査と対応を要請。
・平第三中学校
・中央台北中学校ー対応済みのホットスポットの詳細記録の管理を
・中央台南東中学校

*ホットスポットありの公園
・いわき公園ーホットスポット多数
・天上田公園ー近くの幼稚園のお散歩コース
・吉野谷公園

⑶繰り越し事項の回答
・3月19日要望の走行サーベイによる通学路モニタリングに測定日の記載をー
・四倉小、平五小ー山の法面除染後の線量低下
・桶売小など川前地区の0.23マイクロシーベルト超についてー山林部からの影響を経過観察
・歩行サーベイ調査の実施、中央台地区は0.23マイクロシーベルト超のポイントなし
・吉野谷公園〜環境省に依頼してチェック。「身体に影響を及ぼすほどではない」とのことで対応せず
・天上田公園〜10月に調査し、まとめているところ。
・屋外活動施設〜県有施設については県に要請、海浜自然の家、磐梯青少年の家などは県に確認。

今回提出の要望書は以下の通りです。

2020年11月26日
いわき市長 清水敏男様

要望書

 日頃のご協力に感謝いたします。
原発事故からは間もなく10年が経とうとしています。目には見えない放射能汚染下における被曝防護の難しさを、時間の経過と共にますます感じているところです。
 私たちは、子どもを持つ親の視点で放射線量の測定を行っていますが、空間線量が国の除染基準に満たない場合でも地表の空間線量が高線量のところ、土壌汚染が高濃度のところがあるということはこれまでの報告の通りです。
 子どもに優しいいわき市を目指す上で、原発事故の被害を受けてしまった子どもたちにこれ以上の被曝をさせないよう、積極的な対策を行っていただくため、以下の要望をいたします。
1、幼稚園・保育園・学校及び子どもが利用する公園や道路、屋外施設等の歩行サーベイによる放射線量の定期的測定、及び土壌調査など詳細モニタリングを行い、ホットスポットがあった場合には速やかに除染をしてください。
2、詳細モニタリングの結果を被曝防護に生かすため、表示板を立てると共にホームページ上でも分かりやすく公表するなど、周知徹底に努めてください。
3、除染を行う場合には天地返しではなく土壌の除去を行ってください。土壌の除去及びやむを得ず天地返しをする場合、除染内容や場所等の詳細な記録を長期的に保存してください。
4、身体の小さな子どもたちへの影響を考え、空間線量が国の基準に満たない場合でもできる限りの努力を行ってください。
5、地域の大切な子どもたちを守るため、国と東京電力に対し放射線量を下げるための除染を行うことを強く求め続けてください。

TEAM ママベク 子どもの環境守り隊

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by kazu1206k | 2020-11-28 22:04 | 環境保護 | Comments(0)