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脱原発福島ネットワークの2021総会

 脱原発福島ネットワークの2021総会が1月10日、開かれました。今年度は、新型コロナウイルス感染症の拡大防止対策により、オンラインで実施されました。
 2020年活動報告と総括では、脱原発福島ネットワークとしての取り組みとして、原発のない社会をめざすネットワーキングニュース「アサツユ」を月1回発行・配布活動を継続。東電交渉は再開52回から57回交渉まで6回開催しました。
 2月12日「東京電力への質問事項」(19年度からの1・2号機排気筒解体工事の問題、東電のカイゼン活動とコスト削減、労働者の待遇改善の追及、汚染水など)、 7月8日「トリチウム等タンク貯蔵汚染水の海洋放出に反対し陸上保管を求める要請書」(海洋放出等は実施しない。市民説明会を実施する。トリチウム分離技術の開発実用化、陸上保管の更なる検討を行うなど)をめぐり質疑と回答、質疑、交渉を積み重ねました。20年度もトリチウム等タンク貯蔵汚染水の海洋放出案をめぐり陸上保管を求め、第一原発敷地のフランジタンク除去後の空き地や見通しの立たない燃料デブリ保管庫予定地の適正な利用など土地利用計画の見直しとその提示が焦点となってきました。
 また、トリチウム等汚染水の海洋放出反対活動では、脱原発福島ネットワークとして「これ以上海を汚さないで 市民会議」に参加。
 4月21日、内堀雅雄福島県知事宛の要請書提出、陸上保管を求める共同声明を公表。7月23日、海の日「汚染水を海に流すな!スタンディング」。8月27日、汚染水の海洋放出中止を求め声明(各国語で世界に発信)。9月3日、経済産業省との意見交換会、公聴会開催等の要請書提出。10月28日、富岡町の廃炉・汚染水対策現地事務所に要請行動。11月、福島原発汚染水を海に流すな!緊急アクションの呼びかけ、福島県内43自治体議会が反対・慎重の意見を提出している意見書の全国的な拡大を訴えました。
 さらに、原発事故被害者団体連絡会(ひだんれん)と共同で呼びかけた、「福島はオリンピックどごでねぇ」アクション【ダレのせいかリレー】を2月29日、双葉郡楢葉町の「Jヴィレッジ」周辺で実施しました。
 しかし、コロナ禍により、3月の市民集会「これでいいの?!原発事故と復興五輪」と7月の「脱原発福島ネットワーク夏の合宿」が中止となりました。
 その後、それぞれの参加する10団体の活動報告が行われました。

 2021年の活動の柱の協議では、まず、「どんなことをしたいか? これから変化を生み出す上で大切だと感じるのは何か?」などの<ブレインストーミング>を行い、素晴らしい意見がたくさん出てきました。
 脱原発福島ネットワークとしての取り組みとしては、以下を確認しました。
  ① 東電交渉の継続→トリチウム等汚染水、被曝労働者の待遇改善ほか
  ② トリチウム等汚染水の海洋放出中止活動→これ海の毎月開催しているズーム会議への参加。キャンペーン、7.19海の日アクション。
  ③ アサツユへの投稿と拡大→リレーエッセーの年間執筆。
 さらに、それぞれの取り組みを継続しつつ、以下の検討を確認しました。
 ・10年間検証
 ・子どもたちにできること・・・ハイロアクションによるズームセッション。
 ・イノベーションコースト構想、ハンフォードモデルの批判的検討。


●脱原発福島ネットワーク
1988年の創設以来、福島第二原発3号機の再循環ポンプ破損事故と再稼動反対・廃炉要求、福島第一原発7、8号機の増設反対や軽水炉でプルトニウムを燃やすプルサーマル計画に反対する「ストップ・プルサーマルキャンペーン」の結成および県民署名運動の展開、原子力発電所の地震対策や津波対策、老朽化対策、度重なる事故やトラブルなどの原因追求、東京電力と毎月交渉する活動や監視活動を30年間続けてきました。2011年の福島原発震災以降、東電告発プロジェクトと被曝者援護法プロジェクトにより福島原発告訴団などを推進し、東電元3幹部の刑事起訴、禁固5年の求刑に至りました。












by kazu1206k | 2021-01-11 21:53 | 脱原発 | Comments(0)