コロナの発生状況と市の対策、市長会見

　国の11都府県に対する緊急事態宣言の発出、県独自の「福島県新型コロナウイルス緊急対策」実施、県内の病床利用率が61.6％（1月12日現在）となり地域医療への負荷が厳しい状況の中、1月15日、清水いわき市長が臨時記者会見を開き、「新型コロナウイルス感染症の最近の発生状況と市の対策について」説明し、いわき市の感染拡大が正念場を迎えており、地域医療の崩壊を防ぎ、市民の命と健康、暮らしを守るため、感染への「最大限の警戒」と「感染防止対策の再徹底」を行う「感染防止 集中対策 一斉行動」へのご協力を呼びかけました。

　本市における最近の発生状況は、「1月は、13日現在で新規感染者数が83人となり、過去最多であった12月を大幅に上回るペースで新規感染者が増加しており、県同様、危機的な局面を迎えている」、12月からの感染状況調査では「社会活動が活発な20代から50代の感染が75％以上と多くなっているほか、市内において市外居住者の感染が確認される例が急増」とし、年末年始の帰省など移動により友人家族への感染拡大の可能性が高いと推察しています。（資料１）

　市は、昨年12月28日から2月7日までを「感染防止 集中対策 一斉行動」とし、1月8日9日に市内経済7団体を訪問、感染防止対策の徹底を要請。1月4日から、高齢者等福祉施設や接待を伴う飲食店従事者で、無症状の方の専用相談ダイヤルの開設、学校では感染リスクの高い学習活動の停止などを実施、感染防止対策を展開していますが、市内における感染拡大が進行し、市内の医療機関の病床も逼迫しており、「今まさに、感染拡大を抑え込めるかどうかの瀬戸際」として、「危機感を共有し、この局面を乗り越えるため、２つの事項について、最大限のご協力」を市民に訴えました。（資料２）

　１つ目は、「福島県の緊急対策へ協力」。

　「１つとして、外出の自粛、特に午後８時以降の徹底、２つとして、緊急事態宣言対象地域をはじめとする感染拡大地域との不要不急の往来の自粛をお願いいたします」「事業者の皆様には、接待を伴う飲食店及び酒類の提供を行う飲食店等において、午後８時から午前５時までの時間帯の営業自粛、また、酒類の提供は午後７時までとする要請へのご協力」

　２つ目は、「特に徹底いただきたい市の感染防止対策への協力」

　「市民の皆様には、まず、感染リスクをできる限り減らすため、普段一緒に生活していない方との会食は避けるとともに、マスクなしでの会話はしないようにお願い」「事業者の皆様には、業種別ガイドラインに基づく感染防止対策に加え、テレワークやリモートなどの積極的な活用により、職場での感染リスクを最大限に引き下げる対応の徹底をお願い」

　また、昨年4月に続く市内2例目となるクラスター発生も報告され、誰でも感染する可能性があることから、「医療従事者や感染症対策に携わる関係の皆様、感染された方やそのご家族等に対する差別や誹謗中傷、ＳＮＳ等による個人の特定は、絶対なさらないよう改めてお願い」しました。