1月23日、いわき市内での新型コロナウイルス感染症の拡大を踏まえ、市長メッセージが出されました。
1月の新規感染者数は、22日現在、130人を超え、保健所や医療体制に大きな負荷が生じているとし、1月第3週の市内感染状況調査結果は、60代以上の新規感染者が半分以上を占め、医療福祉施設や家族感染ケースが約7割で、家庭等における感染が医療福祉施設にも広がった可能性があるとしています。高齢者を守るためにも、感染リスクの高い行動を避けることを呼びかけています。以下に、掲載します。
市長メッセージ~感染拡大防止の正念場~
はじめに、新型コロナウイルス感染症の拡大防止に向けて、医療の最前線で対応いただいている医療従事者等の皆様をはじめ、引き続き、新しい生活様式の実践にご協力をいただいている市民の皆様、事業者の皆様に対しまして、心から感謝申し上げます。また、感染された方には心からお見舞い申し上げますとともに、一日も早いご回復をお祈り申し上げます。
本県はもとより、全国的に感染拡大の高止まりが続く中、本市におきましては、昨日、1日あたりでは過去最多となる12人の感染が確認されました。また、1月の新規感染者数は、22日現在で既に130人に達し、過去最多であった12月の40人を大幅に超えるなど、保健所や医療体制に大きな負荷が生じております。
1月の市内における感染状況を調査した結果、第3週は、60代以上の方が新規感染者の半分以上を占めているほか、医療福祉施設や家族を感染経路とするケースが約7割となっており、家庭等における感染が医療福祉施設にも広がった可能性があるものと考えております。また、前週に引き続き、市外居住者の市内での感染確認が多い状況にあります。
高齢者を守るためにも、感染リスクの高い行動を避けることが強く求められています。
(詳細は、資料1をご参照ください。)
こうした状況の中、市では、ワクチン接種といった新たなステージを見据えた対応が必要となることや、これまで緊張感の高まる現場で、休日返上で業務を遂行してきた保健所をはじめとした保健福祉部職員の負担軽減が必要なことなどを踏まえ、1月18日に庁内の組織横断的な体制として、保健福祉部職員に各部等からの応援職員を加えた、「新型コロナウイルス感染症対策強化チーム」を新たに設置いたしました。これにより、新型コロナウイルス感染症への対応をさらに強化し、ひいては、市民の皆様の命と健康を、しっかりと守って参る考えであります。
一方で、一日も早く沈静化させるためには、市民の皆様や事業者の皆様のご協力が欠かせません。このようなことから、福島県の緊急対策として要請のありました「不要不急の往来や外出の自粛」、「酒類の提供を行う飲食店等における営業時間短縮」などへのご協力をお願いいたします。また、感染防止対策の中でも特に、「普段一緒に生活していない方との会食は避けること」や「マスクなしでの会話をしないこと」、さらには、「テレワークやリモートなどの積極的な活用」により、感染リスクを最大限引き下げる対応へのご協力をお願いいたします。
1都3県に緊急事態宣言が発出されて2週間が経過し、今まさに、感染拡大を抑え込むことができるかの正念場です。
市民の皆様、事業者の皆様には、これまでも感染拡大防止に向けてご協力をいただいているところでありますが、皆様一人ひとりが「感染しない」「感染させない」という意識を持ち、三密を避けるなど感染防止対策に万全を期すことが何より重要でありますので、2月7日までの残り2週間につきましても、全市をあげて「最大限の警戒」と「感染防止対策の再徹底」を行う「感染防止集中対策一斉行動」へのご協力について、よろしくお願いいたします。
令和3年1月23日
いわき市新型コロナウイルス感染症対策本部長
いわき市長 清水 敏男