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2月13日深夜の福島県沖地震、10年前の余震

 2月13日午後11時8分頃、福島県沖地震が発生しました。そろそろ床に着こうかと思っていた矢先、突然激しい揺れ。連れ合いの「早くストーブを消して」という叫び、部屋が左右に大揺れ、家が軋む音、揺られながら鉄瓶を流し台に運ぶ、それでも揺れは治らず、1分間ほどの時間が相当長く感じられ、揺れがやんでもしばらく体が揺れている感覚が続く。花瓶、大皿、額などの一部が落ちて割れたものの、幸い怪我もなくことなきを得ましたが、揺られながらフラッシュバックしたのは、10年前の3.11とその地震の記憶。
 気象庁の発表では、マグニチュードは7.3(暫定値)、震源は福島県沖深さ55 km(暫定値) 、沈み込む太平洋プレートの内部で発生した地震で、西北西ー東南東方向に圧力軸を持つ逆断層型。若干の海面変動があるが津波の心配はないと。震度は福島県国見町、相馬市、新地町で最大震度6強、北海道から中国地方にかけて震度6弱~1を観測。この地震は「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」の余震とされ、いわき市内では、震度5強が三和町、平四ツ波、平梅本、震度5弱が小名浜、錦町で観測されました。

 一夜明けて、14日午前、鹿島、江名、小名浜など各地を巡回して被害の調査、電話による安否の確認を実施。その上で、いわき市小名浜支所、いわき市役所災害対策本部を訪問、清水市長などに面会して、今後の災害対応を要請。議会にて待機しました。

 市内の被害は、人的被害が転倒による負傷3名(いずれも軽症)。ライフラインは、停電が川前地区、三和地区で約1,500戸発生するも14日午前4時55分復旧。上水道は、平浄水場~平配水池で送水管空気弁2箇所漏水(応急処置済)、配水管(永崎字川畑地内、久之浜町末続地内(約70戸断水)が14日漏水修理完了、断水解消。ガス漏れは、内郷御台境町鶴巻地内(応急対応済)。通行止は、相馬ICから仙台方面3kmで土砂崩れ発生のため常磐自動車道通行止め(相馬IC~新地IC)。磐越自動車道通行止め(6時30分通行止め解除)。鉄道は、常磐線(平常運行)が、東北新幹線の運休に伴い、いわき~仙台間臨時快速運行(下り2便、上り1便) 。
 土砂崩れ等の被害は、 常磐湯本町傾城(15日8時30分から現地対応)、四倉町上仁井田地内(民家裏山崩落)→人的・住宅への被害なし、内郷御台境町五反田地内(民地)→人的・住宅への被害なし(災害時の応援協定締結の福島県法面保護協会いわき支部において、ブルーシートによる応急対策を検討中)
 原発は、原子力規制委員会の緊急情報によると、東京電力福島第1、第2原子力発電所は特段の異常なしとされましたが、福島第1では、5号機,6号機及び共用の使用済燃料プールからの溢水(それぞれ600cc、1600cc、600cc)。建屋周辺のダストモニタ5箇所で地震後に一時的に値が上昇、敷地境界のモニタリングポスト及びダストモニタに有意な変動なし。H3フランジタンク(5,6号機滞留水貯蔵)のフランジ下部から堰内に漏えい。排水路モニタのうち1つが計測不可。RO-3浸透膜フィルター(塩分除去装置)の逆洗水ラインで1秒に2、3滴の漏えい。漏えいは堰内に収まっており周辺へ広がりなし、としている。
 また、福島第2では、1号機使用済燃料プール及びサイトバンカからの溢水(それぞれ160cc、1400cc)。2号機使用済燃料プールからつながるダクトチェンバーからの漏えい(90cc)が報告されている。
 なお、いわき市は、15日から、本庁舎及び各支所にり証明等の申請窓口を設置します。

 気象庁も、今後1週間の余震について、注意喚起を行なっています。東日本大震災の際は、3月9日に前触れのマグニチュードは7.3、震度5弱の地震が三陸沖で発生。3.11の後4月11日にもいわき市田人の井戸沢断層などを震源とした、陸地の正断層型の直下型地震が発生、マグニチュード7.0、震度6弱の誘発地震、福島県浜通り地震がありました。東日本大震災から10年を前に、しばらく気の抜けない日々が続きます。


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by kazu1206k | 2021-02-14 22:18 | 防災 | Comments(0)

佐藤かずよし


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