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「映画館の記憶 聚楽館をめぐって」、草野心平文学館企画展

 久しぶりに、小川町のいわき市立草野心平記念文学館に伺いました。
 文学館では、年間を通して企画展を開催していますが、1月23日から3月28日までは「映画館の記憶 聚楽館をめぐって」を開催中です。
 草野心平記念文学館は、いわき市名誉市民である詩人・草野心平(文化勲章受章者)の業績を顕彰し、文学研究成果の公表や情報交換、文学・芸術活動を通した市民交流を行う生涯学習施設。ロビー正面から二ツ箭山はじめ阿武隈山系が一望でき、小川町の雄大な自然に囲まれ、心平が暮らした故郷の温かさに溢れた情景が訪れた人を癒してくれます。
 今回の企画展「映画館の記憶 聚楽館をめぐって」は、最盛期には、市内に47館あったとされる常設映画館の中でも、いわき地方の洋画上映館の先駆けとして、数々の不朽の名画を上映して、市民に愛された「聚楽館」の関連資料を展示しています。
 展示された往時を偲ぶ写真の数々は、中学時代に2階の立ち見で観た「ロミオとジュリエット」に並ぶが若者たちの写真など、懐かしいものばかり。新館の落成記念オープニングで上映された、オードリーヘップバーンの「ローマの休日」の予告編も上映されていました。いわきの映画館を示すマップを見ると、平、小名浜、江名、湯本などで自分もお世話になった映画館や鑑賞した映画の数々の記憶が蘇りました。
 やっぱり映画っていいですね。この企画展が、いわきの映画文化をさらに紹介する、はじめの一歩になることに期待したいと思います。

 『明治時代、いわき地方では芝居小屋が人々に娯楽を提供するようになりましたが、芝居はやがて映画となり、昭和の中頃に迎えた映画文化全盛の時代に沿うように、いわきでも多くの映画館が開館しました。その映画館の一つ、いわき市平で営業していた聚楽館は、いわきでの洋画上映館のさきがけとして、不朽の名作を上映してきました。
 本展では、明治から平成にかけて営業していた聚楽館の関連資料から、上映した映画のパンフレット、広報用資料、営業の様子を記録した写真などを展観し、当時のいわきの映画文化とともに紹介します。あわせて、いわき地方の映画館の写真を展示し、当時の記憶をたどります。』(案内文)
 開館時間 9時から17時まで(入館16時30分まで)。休館日は、毎週月曜日。

いわき市立草野心平記念文学館 〒979−3122 福島県いわき市小川町高萩字下タ道1番地の39
TEL 0246-83-0005  FAX 0246-83-2939  E-mail info@k-shimpei.jp

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by kazu1206k | 2021-02-27 22:33 | 文化 | Comments(0)

佐藤かずよし


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