新型コロナウイルス感染症の第4波に対し、いわき市は5月16日までの「感染拡大防止一斉行動」を呼びかけています。また、高齢者及び障がい者等の入所系施設の職員に対して、5月から6月の2か月間、原則月に1回、合計2回のPCR一斉定期検査を実施する予定です。
さらに、市は、新たに、来月より、福島県内初の取り組みとして、市民の皆様のうち、無症状で、検査を希望する方には、5月中旬から6月末までの間、無料でPCR検査を緊急に実施する、拡充策を4月28日に公表しました。
市は、検査体制の強化により、一斉行動期間後の感染の再拡大を早期に探知し、感染者の減少傾向と病床ひっ迫の改善を確かなものにしたいとしています。
●PCR検査の拡充について
・対象者:いわき市民のうち、無症状で、かつ、検査を希望する方
※ 発熱等の症状のある場合は、これまで通り、かかりつけ医又は「受診・相談センター」に相談。
・検査実施施設:市内の医療機関
・検査方法:完全予約制による、だ液PCR検査
・検査回数:原則 1 回(検査実施期間内に最大2回)
※ 2回目を希望する場合は、1回目から最低1週間以上空けて予約申込
・費用:無料
・検査実施期間:令和3年5月中旬から6月末日まで(平日)
・検査の流れ
(1) 実施施設に電話で申込
(2) 検査同意書、検体容器、容器封入用ビニール袋などが郵送
(3) 予約当日の朝、だ液を自己採取
(4) 同意書及び検体容器を実施施設に持参
(5) 検査結果が判明次第、本人に郵送で通知(陽性の場合は、本人に電話連絡)
・ 詳細は、決まり次第お知らせいたします。
事務担当:いわき市PCR検査緊急実施班 電話:27-8580
市内の感染状況は、4月に入りクラスターが8件発生、月間の新規感染者は、27日までに277人。直近1週間の人口10万人当たりの新規感染者数は、高止まりの中、先週23日をピークに減少傾向にあり、現在はステージ3の水準で推移。
市内医療機関の受入病床も、いまだ、市内感染者の市外医療機関等での受け入れ状況が続く。福島県の応援を受け、入院先の調整を行い、現在の病床利用率は、約6割程度まで徐々に低下してきています。
しかし、市内の病床は、爆発的感染拡大を示すステージ4の目安である50%を超え、「病床ひっ迫宣言」を解除できる状態にはなっていません。地域医療体制は、依然、厳しい状況です。