6月10日、いわき市議会6月定例会が、24日までの日程で開会しました。
初日は、冒頭、議会運営委員会委員・災害等対策推進特別委員会委員など委員の辞任に伴う補欠委員の選任の報告、議員在職20年・15年等の全国市議会議長会表彰者の報告がありました。
議事に入り、日程第1の会議録署名議員の指名、日程第2の15日間の会期を決定の後、日程第3議案第1号から27号まで提案理由が清水市長から説明されました。
市長の提案要旨説明では、まず、新型コロナウィルス感染症への対応状況、ワクチン接種、市の業務体制、次に副業人材活用に関する連携協定の締結、風力発電施設の運用管理等に関する3者協定の締結、夏井川・鮫川流域治水協議会の設置など、市政を取り巻く諸問題について報告されました。
議案の説明では、条例制定案1件、条例改正案14件、補正予算案3件その他の議案9件の27件の提出議案のうち、行政手続きにおける押印廃止により、条例を根拠とする手続きの押印廃止を一括改正するための「議案第1号いわき市押印を求める手続の見直しのための関係条例の整備に関する条例の制定について」、新型コロナ感染症の被害で税負担できない方の国民健康保険税の減免を実施する「議案第3号新型コロナウイルス感染症の影響による被害を受けた者に対する国民健康保険税の減免に関する条例の改正について」、新型コロナウイルス感染症拡大による経済状況から被保険者の税負担に配慮して、国民健康保険基金を取り崩すことで本年度の国民健康保険税率を据え置くことにした「議案第4号いわき市国民健康保険税条例等の改正について」など、さらに、補正予算案の概要が説明されました。
補正予算案の概要では、一般会計で、夏井保育所と統合する高久保育園改築費、令和元年東日本台風等による災害の復旧に向けた、認定こども園の復旧費の補助、市道中道1号線の松坂吊橋の復旧費、さらに風力発電施設のメンテナンス人材育成に要する経費など、約14億3,351万円を計上。国民健康保険事業特別会計で、補正額約2億8,929万円を計上。
また、令和2年度の決算見込みでは、一般会計、特別会計とも黒字決算または収支の均衡が図られる見通しと説明されました。水道事業会計、病院事業会計、下水道事業会計等の企業会計の黒字決算との見通しが報告されました。
日程第4は、決議案第1号「石井敏郎議員に対する議員辞職勧告決議」及び決議案第2号「石井敏郎議員に対する問責決議」。それぞれ提出者からの提案理由の説明後、起立採決の結果、決議案第1号は少数否決、決議案第2号を賛成多数で可決しました。
今後、6月定例会は、14日から17日までの4日間、一般質問が行われ16人が登壇します。18日と21日は4常任委員会の一斉開催、22日は2特別委員会が一斉開催されます。また、23日には全員協議会を開き、汚染水の海洋放出の基本方針決定について、国と東京電力からの説明を受け意見交換を行います。市民の請願や陳情の締切日は、6月16日となっています。